アメリカン・イーグルのE175の前方から見た機内。手前がファーストクラス、奥がエコノミー
AA4584の機内

2024年8月、ソルトレイクシティからフィラデルフィア経由でニューヨークへ向かう途中、乗り継ぎのAA4691が欠航になってしまいました。

ラウンジのカウンターで翌朝のAA4584に振り替えてもらうと、座席はなぜかファーストクラスの4D。機体はE175という小さめのジェット機です。欠航でがっかりしたあとだったので、ちょっとしたごほうびをもらった気分でした!

予約は、アメリカン航空の公式サイトで5区間まとめて買ったものです。欠航した日の動きと、E175のファーストの座席、そのあとのボストン往復までを写真と一緒に残しておきます。

目次
  1. フライト情報
  2. AA345 早朝のソルトレイクシティから
  3. フィラデルフィア空港のラウンジ
  4. AA4691が欠航
  5. 欠航・大幅遅延のときの払い戻し
  6. その夜はフィラデルフィアに1泊
  7. AA4584 E175ファーストクラスの座席
  8. ボストンへ、そして深夜の帰り
  9. 運賃と手荷物
  10. よかったところ・気になったところ
  11. まとめ

フライト情報

  • 便名AA4584(アメリカン・イーグル、リパブリック航空運航)
  • 区間フィラデルフィア(PHL)→ ニューヨーク・ラガーディア(LGA)
  • 搭乗日2024年8月
  • 時刻10:32発 → 11:35着(定刻どおり到着)
  • 機材エンブラエルE175(N114HQ)
  • 座席4D(PRIORITY FIRST)
  • 経緯前日のAA4691(14:02発)が欠航 → ラウンジのカウンターで振替(インボラでファーストに)

元の予約は5区間で、表には欠航したAA4691と振替のAA4584を両方載せています。時刻は定刻で、「結果」には到着が早かったか、どのくらい遅れたかを大まかに書きました。

日程・便区間定刻結果
1日目 AA345ソルトレイク→フィラデルフィア06:30–12:47少し早着
1日目 AA4691フィラデルフィア→ラガーディア14:02–14:59欠航
2日目 AA4584フィラデルフィア→ラガーディア10:32–11:35定刻
3日目 AA4430ラガーディア→ボストン14:39–15:571時間ほど遅れ
4日目 AA1776ボストン→フィラデルフィア16:16–17:492時間近く遅れ
4日目 AA2630フィラデルフィア→ソルトレイク19:22–22:153時間近く遅れ

機材はAA4584とAA4430がE175、AA345・AA1776・AA2630の3便がA321でした。こうして並べてみると、遅れの多さに自分でも笑ってしまいます!

AA345 早朝のソルトレイクシティから

夜明け前のソルトレイクシティ空港。山の上に雲と朝焼け、手前にサウスウエスト航空の機体
ソルトレイクシティ空港

朝6時過ぎのソルトレイクシティ空港から、6:30発のAA345に乗ります。山の上がちょうど明るくなってきたところで、眠い目が少し覚めるような景色でした

AA345の機内。テーブルにビスコフのクッキー2袋とカナダドライのジンジャーエール

座席は8A。機内サービスはビスコフのクッキーとジンジャーエールでした。ビスコフはアメリカの国内線でよく出てくるんですが、なんだかんだ毎回おいしく食べてしまいます。

機窓から見下ろした雲と緑の多い地上
着陸前の機窓から見たフィラデルフィア近郊の街並み

4時間ほどでフィラデルフィアに着きました。到着は12時すぎで、予定より少し早め。この時点では、順調な1日になると思っていました。

フィラデルフィア空港のラウンジ

フィラデルフィア空港のアメリカン航空ラウンジのカウンター。マカロン、サラダ、スープ、アイスティー
フィラデルフィア空港

乗り継ぎのラガーディア行きは14:02発です。それまで、アメリカン航空のラウンジで軽く食べて待つことにしました。マカロンとサラダ、スープです。

当時の私は、JALの上級会員でワンワールド・サファイアのランクを持っていました。ワンワールドはJALやアメリカン航空が入っている航空会社のグループで、サファイアはその上から2番目のランクです。

サファイアでラウンジに入れる条件

JALなど、アメリカン航空以外のプログラムのサファイア・エメラルド会員は、アメリカン航空かワンワールド各社の便に乗る日なら、国内線でもアメリカン航空のラウンジ「アドミラルズ・クラブ」に入れます。座席のクラスは関係なく、同伴者は1名までです。

ただし、アラスカ航空の会員は別の扱いで、国際線などに限られています。

乗り継ぎの時間を座って過ごせるのは本当にありがたくて、この日はあとでもっと助けられることになりました。

サファイアを取ったときの記録は、JALサファイア修行の記事にあります。

バーカウンターに置かれたライム入りの赤いドリンク

13時過ぎにアプリを見ると、AA4691は「Delayed」になっていて、出発は15:00に変更。搭乗口はB9、座席は9Fでした。

待っている間は空港の中を歩いたり、ラウンジで赤いドリンクを飲んだり。1時間くらいの遅れならまあいいか、とまだのんきに構えていたんです。

AA4691が欠航

B9ゲートのモニター。AA4691ニューヨーク・ラガーディア行き Flight canceled の表示

ところが16時過ぎ、B9ゲートのモニターに「Flight canceled」の表示が出ました。出発予定を2時間ほど過ぎてからの欠航です。

見た瞬間は、さすがに頭が真っ白になりました!

アメリカン航空のラウンジのカウンターに行くと、翌朝のAA4584に振り替えてくれました。しかも、座席はなぜかファーストクラス。この日はフィラデルフィアに泊まることにして、その場でホテルを予約しました。

カウンターでてきぱき対応してもらえたので、思ったより落ち着いて動けたのが救いでした。

欠航・大幅遅延のときの払い戻し

AA4691は2時間遅れたあとに欠航になり、私は翌朝の便に振り替えてもらって乗りました。アメリカの国内線で、欠航や大きな遅れにあったときのルールをまとめておきます。

欠航と振替の通知を受け、市内で泊まって翌朝の便に乗るまでの流れ
夕方の便が欠航し、翌朝の便に振り替えられて市内のホテルに1泊し、朝に空港へ戻って乗るまでの流れのイメージ。イラスト(AI生成)
1日目 フィラデルフィア 2日目 13時すぎ AA4691が遅延 14:02発→15:00発に 16時すぎ AA4691が欠航 ラウンジで翌朝のAA4584に振替 その場でホテルを予約 19時過ぎ 電車で市内へ ル・メリディアンに1泊 1キング 218.89 USD 朝 市庁舎の前を通る 8時前 電車で空港へ 10:32 AA4584で出発 E175 ファーストクラス 4D 11:35 ラガーディア着(定刻)
欠航から翌朝の振替便に乗るまで

アメリカでは、欠航した場合は理由に関係なく、振替便やクーポンを受けずに旅行をやめるなら、払い戻しなしの運賃でも払い戻してもらえます。

国内線で3時間以上、国際線で6時間以上、到着が遅れたときなども対象です。出発が繰り上がったときも同じ扱いになります。

一方で、遅れた便や振替便に乗って旅行した場合は、このルールでの運賃の払い戻しはありません。なので、振替便に乗った私は対象外です。

欠航・大幅な遅れ 遅れは国内線3時間・国際線6時間以上 旅行をやめる 払い戻しなしの運賃でも返金 振替便に乗る 運賃の払い戻しはなし 私はこちら
欠航・大幅な遅れのときの払い戻し(アメリカ)

ホテルや食事が出るかどうか

整備や乗員の都合など、航空会社側の原因で欠航や遅れになったとき、食事やホテルを出すかどうかは各社の約束しだい。各社の対応は、米国運輸省(DOT)のダッシュボードで比べられます。

アメリカン航空の場合、自社の原因で、自宅のある街以外で翌日まで待つことになったら、申し出ればホテルの宿泊券と送迎を出してもらえます。出発予定から3時間以上遅れたときは、飲食のクレジットも出ます。

天候など、自社の原因でない場合は、ホテルや食事は自分で負担することになります。

その夜はフィラデルフィアに1泊

フィラデルフィアのサバーバン駅の地下ホーム。1A番線の案内
ペンシルベニア鉄道サバーバン駅の重厚な建物の正面

空港から電車で市内へ向かい、19時過ぎにサバーバン駅に着きました。駅の建物には「PENNSYLVANIA RAILROAD」の文字が残っていて、重厚な雰囲気です。予定外の1泊でしたが、こういう建物を見られたのはちょっとしたおまけでした。

ル・メリディアン・フィラデルフィアの廊下から見下ろしたレンガの吹き抜け
ル・メリディアン・フィラデルフィアの朝食。クロワッサンとフルーツ

泊まったのは、市庁舎の近くのル・メリディアン・フィラデルフィア(現コートヤード・フィラデルフィア・ダウンタウン)です。当日予約で、1キングの客室が218.89 USD(約32,000円)でした。

急な出費は痛かったですが、ベッドで眠れたのでよしとします。朝ごはんはクロワッサンとフルーツでした。

朝のフィラデルフィア市庁舎と時計塔
SEPTAの駅の改札横にある運賃精算機 EXIT FARE KIOSK

翌朝は7時過ぎにフィラデルフィア市庁舎の前を通って、8時前には駅へ。また電車で空港に戻りました。朝の市庁舎はとても立派で、欠航がなければ見られなかった景色です。

AA4584 E175ファーストクラスの座席

アメリカン航空AA4584(E175)のファーストクラス。通路の両側に革張りの座席が1席と2席
搭乗直後

振替便のAA4584は、E175のリージョナルジェット(近い都市どうしを結ぶ小型機)です。搭乗券を見ると、座席はファーストクラスの4Dでした。

もともと予約していたAA4691はエコノミーです。アップグレードを頼んだわけではなく、ラウンジのカウンターで振り替えてもらったときに、この席が指定されていました。いわゆるインボラ(頼んでいないのに上のクラスに変わること)です。

乗り込んだときは、まだほかの乗客はいませんでした。ファーストは1席と2席の並びが4列。小さな機体のわりに、ファーストの席が多いなと思いました。

座席は革張りで、足元はエコノミーよりゆったりしています。ところどころ使い込まれた感じはありましたが、1時間ほどの区間なので十分快適でした。

E175のエコノミー席。通路の両側に2席ずつ並ぶ

後ろのエコノミーは2席ずつで、真ん中の席がない配列です。

ラガーディアには定刻の11:35に着きました。そのあと、アメリカン航空から「預けた荷物が先に着いたので、手荷物オフィスで受け取って」という連絡が来ていて、荷物が無事だと分かってやっとほっとしました。

ボストンへ、そして深夜の帰り

ラガーディア空港の店で頼んだハンバーガーとフライドポテト
ラガーディア空港

翌日はラガーディアからボストンへ(フィラデルフィア・ニューヨーク・ボストンの旅行記)。空港でハンバーガーを食べていたら、アプリに遅れの通知が来ました。またか、と思わずため息が出ます。

ラガーディア空港のターミナルの天井から、紫のライトに照らされて円柱のように落ちる噴水の水
ラガーディア空港

ターミナルには、天井から円柱のように水が落ちる噴水がありました。紫のライトがきれいで、待っている間に何度も見てしまいました。

着陸前の機窓から見たボストン近郊の海岸と曇り空
ボストン・ローガン空港に駐機中のアメリカン航空の機体

AA4430も同じE175で、ボストンには1時間ほど遅れて、17時すぎに着きました。空は曇りでした。

深夜の機窓から見た街の明かり
機内のテーブルに置かれた赤と黄緑のミニプレッツェルの袋

帰りは、ボストンからフィラデルフィアで乗り継いでソルトレイクシティへ。2本とも遅れて、ソルトレイクシティのゲートに着いたのは翌日の1時前でした。

機内のミニプレッツェルをかじりながら、最後まで遅れる旅だったなとしみじみ思いました

運賃と手荷物

  • 予約アメリカン航空公式サイト(7月)
  • 区間5区間(AA345・AA4691・AA4430・AA1776・AA2630)
  • 合計359.32ドル(約52,600円。運賃283.83ドル(約41,500円)+税75.49ドル(約11,000円))
  • クラスエコノミー(予約クラスB)
  • 預け荷物1個目・2個目とも「No charge」

この予約は7月に一度取って翌日に取り消し、その2日後に同じ金額で取り直したものです。5区間で約5万円なら、遅れを差し引いてもかなり安く移動できたと思います。

予約の画面では、預け荷物は1個目・2個目とも「No charge」でした。ワンワールド・サファイア会員は、預け荷物が2個まで無料なんです。

ほかの航空会社の運賃と比べた表は2024年夏のアメリカ国内線まとめにあります。

よかったところ・気になったところ

よかったところ

  • 欠航のあと、ラウンジのカウンターですぐ振り替えてもらえた
  • 振替便がなぜかE175のファーストだった
  • サファイアで国内線でもラウンジに入れた
  • 5区間で359.32ドル(約52,600円)、預け荷物も無料

気になったところ

  • 5区間のうち予定どおりだったのは1本だけ
  • 欠航で予定外のホテル代がかかった
  • E175のファーストは座席の古さが少し気になる

まとめ

5区間のうち、予定どおりに乗れたのは最初のAA345だけでした。欠航が1回、1時間以上の遅れが3回です。

そのかわり、振替のAA4584ではE175のファーストに座れました。1時間ほどの短い区間でしたが、欠航続きの旅の中ではいちばんうれしい思い出です。

フィラデルフィアで1泊したので、ニューヨークに着いたのは予定の翌日。アメリカの国内線は遅れるものと思って、時間には余裕を持っておこうと改めて感じました。