
2026年10月、ルツェルンの南にそびえるピラトゥス山(Pilatus)へ、日帰りで行ってきました。
行きは、世界一急な歯車式の登山鉄道で、アルプナッハシュタートから山頂へ。帰りはロープウェイの「ドラゴンライド」とパノラマゴンドラで、クリエンスへ下りる順路です。
列車、登山鉄道、ロープウェイ、ゴンドラと、同じ道を戻らずに4種類も乗り継げるのが楽しくて、半日があっという間でした。
行き方と所要時間、料金を、回った順に写真と一緒に書いていきます。
- 回った順
- ルツェルン駅 → 列車でアルプナッハシュタート → 登山鉄道で山頂ピラトゥス・クルム → ドラゴンライドでフレクミュンテッグ → パノラマゴンドラでクリエンス → ルツェルン
- 所要時間
- 9時前にルツェルン駅を出て、13時すぎにゴンドラでクリエンスの近くまで下山(山頂で約50分、フレクミュンテッグで約2時間)
- 料金
- この順路の「シルバー・ラウンドトリップ」は大人CHF 94.20(約18,000円)(2等、ルツェルン発着)。半額カードを持つ大人はCHF 47.10(約9,000円)
- 運行期間
- 登山鉄道は5〜11月。2026年10月19日〜11月27日はロープウェイとゴンドラが点検で運休
- 山頂の標高
- 2,132m
- 公式
- Pilatus-Bahnen
目次
回り方は2通り(今回は時計回り)
ピラトゥス山へは、南側のアルプナッハシュタートからは登山鉄道で、北側のクリエンスからはゴンドラとロープウェイで上がれます。片方から登って反対側に下りれば、同じ道を戻らずに済みます。

今回は登山鉄道で登って、ゴンドラ側に下りました。かかった時間は下の表のとおりです。
| 時刻 | 場所 | 乗り物 |
|---|---|---|
| 9時前 | ルツェルン駅 | 列車 |
| 9時前 | アルプナッハシュタート | 登山鉄道へ |
| 10時前 | ピラトゥス・クルム | 山頂を散策 |
| 11時前 | 山頂駅 | ドラゴンライド |
| 11時前 | フレクミュンテッグ | 休憩 |
| 13時すぎ | クリエンスの近く | ゴンドラで下山中 |
逆回りで、クリエンスから登って登山鉄道で下りることもできます。ただ個人的には、急な登山鉄道は上りで乗るほうが迫力を楽しめていいと思います。
料金
料金は次のとおりです。右の列は、スイス国鉄(SBB)の半額カード(Half Fare Travelcard・Swiss Half Fare Card)を持つ大人と、6〜15歳の子どもの値段です。
| きっぷ | 大人 | 半額カード・子ども |
|---|---|---|
| シルバー(列車・バス込み) | CHF 94.20(約18,000円) | CHF 47.10(約9,000円) |
| ゴールデン(船・バス込み) | CHF 119.80(約22,800円) | CHF 59.90(約11,400円) |
| アルプナッハシュタート→山頂→クリエンス | CHF 84.00(約16,000円) | CHF 42.00(約8,000円) |
シルバーとゴールデンの違いは、ルツェルンからアルプナッハシュタートまでを列車で行くか、船で行くかです。どちらも5〜10月の設定で、値段は2等のもの。
円にするとなかなかのお値段で、スイスの物価の高さを改めて感じます。
スイスの鉄道やバスが乗り放題になるスイストラベルパスを持っている場合は、山の区間(アルプナッハシュタートから山頂を通ってクリエンスまで)が半額のCHF 42.00(約8,000円)になります。
登山鉄道は座席の予約がすすめられていて、きっぷと一緒に予約できます。ただし、座席の予約は取り消しができず、時間の変更も出発の30分前までです。
ルツェルンから列車でアルプナッハシュタートへ
朝9時前に、ルツェルン駅から列車に乗りました。泊まっていたルネッサンス・ルツェルンからは、駅まで歩いてすぐです。


駅を出ると、列車はすぐに湖沿いを走ります。

朝日の当たる湖がきれいで、車窓の景色だけでもう満足しそうになるくらいでした。ルツェルンからアルプナッハシュタートまでは、列車で20分ほど。9時前には着いていました。


駅を出ると、目の前が登山鉄道の駅です。PILATUS-BAHNの看板が出ていました。
最大48%の登山鉄道で山頂へ


車両は赤で、ホームも車両も斜めになっています。線路の真ん中には、歯車をかみ合わせるためのレールがありました。
開業は1889年で、勾配は最大48%。水平に100m進むあいだに48m上がる計算で、歯車式の登山鉄道では世界一急です。長さは4,618mで、上りは27分かかります。

動き出すと、すぐに町が下に見えてきます。


後ろを振り返ると、上ってきた線路がまっすぐ下へ伸びていました。この角度で上がっていくのかと、正直ちょっと怖いくらいです。でも、そのスリルが楽しくて、窓の外から目が離せませんでした。

途中には、岩をくり抜いたトンネルもあります。


木がなくなると、岩壁の下の草地をまっすぐ登っていきます。遠くには雲が広がっていました。

山頂ピラトゥス・クルム

10時前には、山頂駅のピラトゥス・クルムに着いていました。壁には「2132 m ü.M.」の文字がありました。


この日は雲が流れていて、晴れたり隠れたりのくり返し。雲の切れ間から下の森が見えるたびに、思わず声が出ました!


山頂駅のまわりには遊歩道があって、尾根に沿って歩けます。霧が来るとすぐに真っ白になるので、山の天気の変わりやすさを実感しました。


遊歩道の下の岩場には、アイベックス(大きな角のある野生のヤギ)がいました。わりと近くで草を食べています。まさか野生のアイベックスに会えるとは思っていなかったので、これはかなりうれしかったです!
ロープウェイ「ドラゴンライド」
11時前、ロープウェイのドラゴンライドで下ります。

キャビンは窓が大きなガラスになっていて、ケーブルの先には森が広がっています。


下りている途中で、ルツェルン湖が見えました。乗っている時間は3分39秒と短いですが、窓いっぱいに景色が広がるので、短さは感じません。
フレクミュンテッグで休憩
ドラゴンライドを降りたところが、中間駅のフレクミュンテッグです。


見上げると、さっきまでいた岩山がそびえていました。あそこから下りてきたのかと思うと、ちょっと不思議な気分です


ここでひと休み。りんごのショルレ(りんごジュースの炭酸水割り)と、モーベンピックのバニラアイスを買いました。山の空気の中で食べるアイスは、いつもよりおいしく感じます

森の中には、網で囲まれた細いつり橋がありました。足元には細い板が渡してあるだけなので、見ているだけで足がすくみそうです。
パノラマゴンドラでクリエンスへ
12時台の終わりごろ、4人乗りのパノラマゴンドラでクリエンスへ下りました。


足元の草原には羊の群れがいて、だんだんクリエンスの町が近づいてきます。のどかなスイスの景色そのもので、ゴンドラの中でずっとにこにこしていました!


丘の上には白いお城が見えました。13時すぎには、クリエンスの近くまで下りてきています。
このゴンドラは、クリエンスからフレクミュンテッグまで最短18分です。谷駅からバス停「Kriens, Zentrum Pilatus」までは歩いて5分ほどで、1番のバスに乗ればルツェルン駅に戻れます。
下山後はルツェルンの旧市街へ


午後はルツェルンに戻って、カペル橋のあたりを歩きました。山の上とは違って、町はくもり空でした。
ルツェルンでの1日の流れは、バンコク・フランクフルト・ルツェルン・チューリッヒの旅行記に書いています。
よかったところ・気になったところ
よかったところ
- 世界一急な登山鉄道のスリルが楽しい
- 登りと下りで違う乗り物に乗れて、同じ道を戻らない
- 山頂の遊歩道でアイベックスに会えた
- ゴンドラから見る草原と羊がのどか
気になったところ
- 料金は円にするとかなり高い
- 山頂は霧が来るとすぐ真っ白になる
- ロープウェイとゴンドラは秋に点検で運休する期間がある
まとめ
朝にルツェルンを出て、昼すぎには反対側のクリエンスに下りられました。行きは急な坂を登山鉄道で上がって、帰りはロープウェイとゴンドラから湖と町を見下ろす順路です。半日で、スイスの山の楽しさをぎゅっと味わえました。
ロープウェイとゴンドラは、秋に点検で止まる期間があります。行く前に運行日を確かめておくと安心です。次は晴れた日に、山頂からの景色をもう一度見てみたいです。