
ポーランドの首都ワルシャワに2泊して、まる1日半、街を歩いてきました。旧市街と王宮広場、無名戦士の墓の衛兵交代、ヴァルソ・タワーの展望台、フードホールのハラ・コシキ、2日目はコペルニクス科学センターと公園めぐりです。
泊まったのは、旧市街まで歩いて行けるホテル・ブリストル。前の晩、雨のなかリスボンから着いたばかりです。
旧市街も中心部も歩いて回れる距離で、気づけば2日でかなりの距離を歩いていました。回った順に書いていきます。
目次
ホテルから王宮広場へ
1日目は10月14日(水)。11時半ごろにホテルを出て、目の前のクラクフ郊外通りを北へ歩きました。旧市街へまっすぐ続く大通りです。

空はどんより曇り空で、歩道はまだ前の晩の雨でぬれていました。建物には赤と白のポーランドの国旗です。

ホテルのすぐ隣は大統領官邸で、前庭には馬に乗ったポニャトフスキの像が立っています。ホテルの真横に大統領官邸があるなんて、ちょっとびっくりしました。
王宮広場とジグムント3世の柱
10分ほど歩くと、王宮広場に出ます。広場がぱっと開けて、正面に柱、右手に赤い王宮。ここが旧市街の入口です。
広場の柱は、ジグムント3世の柱。1644年に建てられた、ワルシャワでいちばん古い宗教以外の記念碑です。
赤い王宮は、第二次世界大戦でドイツ軍に爆破され、戦後に建て直されて1984年に公開されたもの。旧市街は1944年に85%以上が壊されたそうで、そこから建て直した街並みが「ワルシャワ歴史地区」として1980年に世界遺産になっています。
知らずに見たら、何百年も前からそのままの街並みにしか見えません。それだけに、全部建て直したと知ったときは驚きました。

広場の端には、カラフルな「WARSZAWA」の文字のオブジェ。カボチャや落ち葉、キノコの飾りがついていて、秋らしい雰囲気でした。
旧市街広場
王宮広場から細い通りを抜けると、旧市街広場(旧市街のマーケット広場)です。


まわりには、黄色やピンク、緑の細長い建物がぎっしり。壁に絵や模様が描かれた建物もあって、1軒ずつ見ていくだけで楽しいです。

広場の真ん中には、剣と盾を持った人魚の像があります。まわりはレストランのテラス席で、お昼前からツアーの人たちでにぎわっていました。
城壁の外と新市街、川沿いの像
旧市街広場から北へ抜けて、城壁の外側へ出ました。

城壁の外は芝生の広場になっていて、その先が新市街。こちらも落ち着いた色の建物が並んでいて、旧市街より人が少なく静かでした。

そこから川のほうへ坂を下りて振り返ると、丘の上に旧市街の建物がずらっと並んでいます。下から見ると、旧市街が高台にあるのがよく分かります。

川沿いの歩道で見つけたのが、帽子にコート姿の2人が並んで歩く銅像です。台座には「Prezydenci Wielkiej Warszawy(大ワルシャワの市長)」の文字。
戦前のワルシャワ市長だったスタジンスキとクルスキの像で、2021年に王宮の庭の裏手に置かれたものだそうです。足もとには花が供えてありました。
聖アンナ教会と広場の端からの眺め

川沿いから坂を上って、王宮広場へ戻ります。高架の道には黄色と赤のトラム。奥に見える塔が、聖アンナ教会の鐘楼です。

聖アンナ教会の鐘楼には展望テラスがあって、ふだんは150段の階段で上れます(大人15ズウォティ、約600円)。ただ、2026年10月から改修のため閉まっていて、再開の時期はまだ決まっていないそうです。

王宮広場の端からも、下の大通りを見下ろせます。奥にはヴィスワ川の向こうのサッカースタジアムまで見えて、広場が高台にあるのを実感しました。
無名戦士の墓の衛兵交代
いったんホテルに戻ってから、すぐ近くのピウスツキ広場へ。ここに無名戦士の墓があります。

13時ごろ、ちょうど広場の向こうから衛兵が行進してきました。交代のタイミングにうまく当たったようです。

アーチの下では炎が燃えていて、その前に衛兵が立っています。衛兵がこの墓を24時間守るようになったのは1946年から。大がかりな交代式は、日曜の正午に行われるそうです。
そろって行進する姿はきびきびしていて、まわりで見ていた人たちも静かに見守っていました。
そのあとはホテルに戻って、1階のカフェ・ブリストルでケーキとコーヒー。カフェのことはホテル・ブリストルの宿泊記に書いています。
トラムで文化科学宮殿へ

夕方は、旧市街のそばの停留所「Stare Miasto」からトラムに乗って、中心部へ向かいました。
ワルシャワのトラム・バス・地下鉄は同じきっぷで乗れます。20分きっぷが3.40ズウォティ(約100円)、75分きっぷが4.40ズウォティ(約200円)です。

トラムを降りると、目の前に文化科学宮殿がそびえていました。夕焼けの空に浮かぶシルエットが、なんとも言えない迫力です。

1952年から1955年にかけて建てられた建物で、高さはアンテナまで入れて237m。30階(地上114m)には展望テラスがあって、大人30ズウォティ(約1,200円)で上れます。今回は上らず、まわりを歩くだけにしました。


宮殿の向かいはワルシャワ中央駅。その横のショッピングモール、ズウォテ・タラスィは、波打つようなガラスの屋根がきれいでした。
ヴァルソ・タワーの展望台

この日いちばん楽しみにしていたのが、ヴァルソ・タワーの展望台「Highline Warsaw(ハイライン・ワルシャワ)」です。
ヴァルソ・タワーは高さ310mで、EUでいちばん高いビル。展望台は53階、地上230mのところにあります。
中に入るころには、もうすっかり暗くなっていました。窓の外は一面の夜景で、ライトアップされた文化科学宮殿を上から見下ろせます。さっき下から見上げた建物を見下ろしているのが、なんだか不思議な感じでした。
大通りを流れる車のライトが光の川みたいで、ずっと見ていられます。ワルシャワの夜景がこんなにきれいだとは思っていませんでした。
展望台は毎日10時から22時まで(最後の入場は21時)。料金は日時で変わり、当日窓口で75ズウォティ(約3,000円)からで、先にオンラインで買うほうが安くなっています。
なお、展望台の中で撮った写真は、施設のきまりで個人で楽しむ用に限られているので、ここには載せていません。
ハラ・コシキで夕ごはん

夕ごはんは、ハラ・コシキへ。1906年から1908年にかけて建てられた市場の建物で、2016年からはレストランや食料品の店が集まるフードホールになっています。
入口の前には、カボチャや花を積んだ秋の飾りがありました。中にはレストランがいくつも入っていて、好きなお店を選べます。


まずはポーランドらしく、ピエロギ(ポーランドの水餃子)と、ソーセージの入ったスープを頼みました。ピエロギはもちもちで、上にのったキノコと玉ねぎがいいアクセントです。

丸い大きなおだんごのような料理も。ソースがたっぷりかかっていて、見た目以上にボリュームがありました。


デザートは、メレンゲにフルーツとキャラメルソースをのせたものと、カスタードソースにおだんごが浮かんだもの。どれも量が多くて、3人で分けてちょうどいいくらいでした。
夜の王宮広場

ホテルに戻る前に、夜の旧市街のほうへ少しだけ散歩しました。ライトアップされたホテル・ブリストルは、昼とはまた違う豪華さです。

隣の大統領官邸も、夜は白く浮かび上がっていました。


王宮広場の「WARSZAWA」の文字は、夜になるとカラフルに光ります。昼間の曇り空の広場とは別の場所みたいで、夜にも来てよかったです。
2日目:コペルニクス科学センター
2日目の10月15日(木)は、夜の便で帰るまでの時間で、ヴィスワ川沿いのコペルニクス科学センターへ行きました。13時半ごろから15時前まで、1時間あまりいました。


館内は、自分で触って動かす展示ばかり。白い丸い板がたくさん並んだ数字の展示や、ボールを転がして速さをくらべる展示など、大人でもつい夢中になってしまいます。
開いている時間は、月〜木曜が9時から18時、金曜が9時から20時、土日が9時から19時。展示のチケットは大人48ズウォティ(約1,900円)で、土日・祝日は50ズウォティ(約2,000円)です。
蜂起記念碑とクラシンスキ庭園、サスキ公園

夕方は、クラシンスキ広場のワルシャワ蜂起記念碑へ。1944年のワルシャワ蜂起だけをテーマにした記念碑で、1989年に除幕されました。
崩れかけた壁の下から兵士たちが飛び出してくるような像で、近くで見るとかなりの迫力。毎年8月1日には、ここで式典が開かれるそうです。

広場の向かいには、2本の塔の教会。夕日に照らされて、建物がほんのりピンク色になっていました。

記念碑の裏手が、クラシンスキ宮殿とクラシンスキ庭園です。宮殿は1677年から1683年にかけて建てられたもので、今は国立図書館の特別コレクションが入っています。

庭園は1766年に一般に開かれた古い公園。池にはカモがたくさん浮かんでいて、地元の人たちが散歩していました。

最後は、ホテルの近くのサスキ公園へ。1727年に開かれた、ワルシャワで最初の一般向けの公園です。真ん中の大きな噴水は1855年に造られたもので、ライトアップされて暗い公園のなかにぽっかり浮かんでいました。
このあと空港へ向かいました。帰りの便のことはLO79の搭乗記に書いています。
回った場所と料金
| 場所 | 大人の料金 | メモ |
|---|---|---|
| 王宮広場・旧市街広場 | 無料 | 広場は自由に歩ける |
| 無名戦士の墓 | 無料 | 大きな交代式は日曜の正午 |
| 聖アンナ教会の展望テラス | 15ズウォティ(約600円) | 改修のため休止中 |
| 文化科学宮殿の展望テラス | 30ズウォティ(約1,200円) | 今回は上らず |
| ヴァルソ・タワー(Highline Warsaw) | 75ズウォティ(約3,000円)から | 日時で変わる |
| コペルニクス科学センター | 48ズウォティ(約1,900円) | 土日・祝日は50ズウォティ |
| トラムの20分きっぷ | 3.40ズウォティ(約100円) | バス・地下鉄も同じ |
表の料金は2026年10月時点のものです。
よかったところ・気になったところ
よかったところ
- 旧市街・王宮広場・無名戦士の墓が歩いて回れる距離にまとまっている
- 衛兵の交代に出会えると、行進がきびきびしていて見ごたえがある
- ヴァルソ・タワーの展望台から、文化科学宮殿を見下ろす夜景がきれい
- ハラ・コシキは店が多くて、ポーランド料理をいろいろ試せる
気になったところ
- 1日目はずっと曇り空で、昼の旧市街の写真がどれも暗くなった
- 聖アンナ教会の展望テラスは、この時期は改修で閉まっていた
- ヴァルソ・タワーの料金が日時で変わり、行く前に分かりにくい
まとめ
ワルシャワは、戦争で壊された旧市街を建て直した街並みと、ヴァルソ・タワーのような新しい高層ビルが同じ街にあるのがおもしろいところでした。
1日目に旧市街とヴァルソ・タワー、2日目にコペルニクス科学センターと公園と、1日半でも主な場所はひととおり回れています。
いちばん印象に残っているのは、展望台から見下ろした文化科学宮殿の夜景です。ワルシャワに行くなら、ぜひ夜に上ってみてください。