那覇空港のラウンジ入口。白い壁に「ANA SUITE LOUNGE」「ANA LOUNGE」の2つのロゴが縦に並ぶサイン
那覇空港のANAラウンジ入口(2022年10月)

ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)は、2028年4月1日から年間の決済額で「SFC PLUS」と「SFC LITE」に分かれます。SFCは、ANAのプラチナ以上の上級会員を一度取ると申し込めるカードで、持っているあいだはラウンジなどの特典が続くものでした。

SFC会員の私にも、2026年4月30日に改定の通知、9月29日に「見直し」の通知が届いています。修行してやっと手に入れたSFCだったので、4月のメールを読んだときは正直かなりショックでした!

分かれ目は、ANAカード・ANA Payの年間決済額300万円。最初の判定期間は2026年12月16日〜2027年12月15日です。見直しのあとの中身を、ラウンジと判定期間を中心にまとめます。

目次
  1. 4月と9月、2回届いた通知
  2. SFC PLUSとSFC LITEの違い
  3. SFC LITEで使えるANAラウンジ
  4. 年間300万円の判定期間と数え方
  5. これからSFCに入る人は
  6. まとめ

4月と9月、2回届いた通知

  • 2026年4月30日「2028年度からの制度改定についてのお知らせ」
  • 2026年9月29日重要なお知らせ「サービス改定の見直しについて」

4月の時点の案では、年間決済額が300万円未満の会員はANAラウンジが使えなくなる内容でした。SFCのいちばんの魅力はラウンジだと思っていたので、読んだ瞬間に「えっ」と固まってしまいました!

9月の見直しでも、ラウンジの混雑を理由にした改定であることは変わりません。見直されたのは、SFC LITEのラウンジの扱いだけです。完全に元通りではないものの、ラウンジが使える形に戻ったのには少しほっとしました

ちなみに、4月の発表を見て2026年4月23日〜9月29日に退会した人は、特例で再入会を申請できます。受付は2027年3月31日送信分までで、カード会社の審査はあらためて必要です。

SFC LITEのラウンジ4月の発表9月の発表
国内線利用不可混雑時以外は可
国際線利用不可羽田・成田・ホノルル
那覇空港のANAラウンジへ続く通路。両側に木目の壁と照明、白い床
那覇空港のANAラウンジへの通路(2022年10月)

SFC PLUSとSFC LITEの違い

PLUSとLITEの主な違いは次の表のとおりです。予約の優先、優先チェックイン、手荷物の優先、優先搭乗、ホテルやレンタカーの優待などは、どちらの区分にも残ります。

項目SFC PLUSSFC LITE
年間決済額300万円以上300万円未満
国内線ラウンジ利用可混雑時以外
国際線ラウンジ利用可羽田・成田・ホノルル
スターアライアンスゴールドシルバー
SFCマイル特典5,000マイル(300万円以上の年)なし
ヒースロー・エクスプレス優待ありなし

LITEの優先搭乗や手荷物の優先などの空港サービスは、ANAグループ運航便に乗るときだけが対象です。

ユナイテッド航空など、スターアライアンス(ANAが入っている航空連合)のほかの会社に乗るときは「シルバー」の扱いになります。ラウンジや優先搭乗は使えません。海外でスターアライアンスの他社便に乗ることも多い私には、ここがいちばん痛いところです。

PLUSの5,000マイルは、区分が決まったあと毎年4〜5月ごろに本会員に積算されます。ANAカードの継続ボーナスマイルは、これとは別にもらえます。

成田空港第1ターミナルの出発ロビー。Cカウンターの案内とスターアライアンスの表示
成田空港第1ターミナルのスターアライアンスのカウンター(2024年3月)

SFC LITEで使えるANAラウンジ

国内線は「混雑時を除き」と事前予約

国内線は、混雑時を除いてANAラウンジと共用ラウンジが使えます。年末年始やゴールデンウィーク、出発便が集中する時間帯は入れない場合があります。旅行に出かけたい時期ほど入れないかもしれない、というのは少し悩ましいです。

そこで、LITE会員向けにはラウンジの事前予約が導入される予定です。決まっていることを並べるとこうなります。

  • 対象の便ANAグループが運航するANA便名の便
  • 予約の方法ANAのサイトの予約・発券・予約確認の画面から(電話は不可)
  • 受付数限りあり
  • 対象外の便他社運航の国内線コードシェア便(ラウンジは当日の空き状況に応じて使える)
  • 対象外のラウンジ成田のANA ARRIVAL LOUNGE、中部・関西・熊本・宮崎の共用ラウンジ
  • 詳しいやり方2027年度中に案内される予定

予約がなくても、当日にラウンジの受付で入れるかどうかを聞けます。ただ、当日の空き状況を電話やサイトで調べることはできません。

夜の那覇空港。雨にぬれた車寄せと「那覇空港 国内線」の文字が光るターミナル
夜の那覇空港の国内線ターミナル(2022年10月)

国内線のANAラウンジに入ったときの記録は、ANAラウンジ那覇の記事にまとめています。

伊丹空港のANA SUITE LOUNGE/ANA LOUNGEの案内サインとエスカレーター
伊丹空港(2023年7月)
保安検査後の羽田第2ターミナルの搭乗口エリア。人が行き交う長いコンコース
羽田空港第2ターミナルの搭乗口エリア

羽田の第2ターミナルは、いつ行っても人でいっぱいです。この混雑を見ると、ANAがラウンジの利用を絞りたくなる気持ちも分からなくはありません

国際線は羽田・成田・ホノルルだけ

国際線は、ANAグループ運航便に乗るときに羽田、成田、ホノルルのANAラウンジが使えます。国際線ラウンジは事前予約の対象ではありません。

羽田と成田のラウンジの場所は、羽田空港のラウンジ一覧と成田空港のラウンジ一覧にまとめています。

ホノルル空港の窓の向こうに見える、ウミガメの絵のANAのエアバスA380
ホノルル空港に止まるANAのA380

カードやステイタスを重ねている場合

LITEでもANAカード プレミアムを持っていれば、カードの特典で本会員1人は国内線ANAラウンジに入れます。同行者を連れて入るときは、混雑時を除いて受付で案内する形です。

LITEで、その年に「ブロンズ」(ANAの上級会員でいちばん下のランク)のステイタスもある人は、混雑時でもマイルを使えばANAラウンジに入れます。

羽田空港第2ターミナル国際線のANA LOUNGE。手前にベージュのソファ席と白いテーブル、奥に並ぶ席と窓
羽田空港国際線のANA LOUNGE

年間300万円の判定期間と数え方

区分は、毎年12月16日から翌年12月15日までのANAカード・ANA Payの決済額で決まります。2028年度の区分は、2026年12月16日〜2027年12月15日の分です。

左から右へ伸びる1本の時間の帯の上に、1年分の区間をカードのアイコンとコインの山で示し、その先に封筒のアイコン、さらに先に飛行機とラウンジのソファのアイコンを置いて矢印でつないだ横長のタイムライン図
1年間の決済額で区分が決まり、2028年3月ごろに通知、4月1日から新しい区分が始まる流れのイメージ。イラスト(AI生成)

航空券だけでなく、公共料金やスーパー、飲食店などの普段の支払いも入ります。数えられるものと数えられないものは、こう分かれています。

決済額に入る入らない
日本発行のANAカード法人用・海外発行のカード
家族カードの利用分年会費・手数料・キャッシング
ANA Payの支払いANA Payへのチャージ
公共料金・買い物などカード付帯の電子マネー(Edy・Suicaなど)の利用分

年間300万円は、ひと月あたり25万円です。普段の支払いをまとめても、なかなかの金額だと思います。私もいまメインで使っているカードとの兼ね合いをどうするか、正直まだ決めきれていません。

  • データが届かない分期間中にカード会社へ決済データが届かなかった分は入らない
  • 払い戻しデータが期間中に届いた分は差し引かれる
  • カードが何枚かマイル口座が統合されていれば合算
  • ブランドを変えた変更前のカードの利用分は原則として対象外
  • 確かめ方ANAのサイトの「ご利用実績照会」

300万円に届かなくても退会にはならず、翌年度がLITEになるだけです。

  • ミリオンマイラー100万ANAライフタイムマイルに届いた人は決済額にかかわらずPLUS(5,000マイルの特典は300万円以上の年だけ)
  • 家族会員本会員と同じ区分
  • 翌年度の区分の連絡毎年3月ごろにメールで(予定)

ほかに終わるもの

プレミアムメンバーとスーパーフライヤーズ本会員に毎年もらえたアップグレードポイント(座席のクラスを上げるのに使えるポイント)も、終わることになりました。2025年10月のお知らせで、2026年度の分が最後です。

2026年度のポイントは2027年3月31日まで使えます。国内線は、2026年5月19日搭乗分からマイルでのアップグレードもできるようになりました。

アップグレードポイントで国内線のファーストクラス(中身はプレミアムクラス)に上げたのはかなり楽しかったので、これがなくなるのは残念です。そのときの例は、NH578 新千歳→神戸の搭乗記にあります。

ANA国内線ファーストクラス(プレミアムクラス)の夕食。仕切りのある黒い弁当箱と味噌汁、紙コップの飲み物
アップグレードポイントで上げたNH578の夕食

これからSFCに入る人は

SFCに申し込める条件は、新しい制度でも変わりません。

  • 申し込める条件プラチナかダイヤモンドを取る、またはANAグループ運航便で100万ライフタイムマイル
  • 入会した年ミリオンマイラーを除いて、まずSFC LITEから
  • ステイタスの有効期間中プラチナやダイヤモンドのサービスも合わせて使える
  • 次年度の区分入会日が入る期間(12月16日〜翌年12月15日)の決済額で決まる

たとえば2027年4月に入会すると、2026年12月16日〜2027年12月15日の決済額で2028年度の区分が決まります。

夜の羽田空港の駐機場に止まるANAのエアバス機のエンジンと胴体
羽田空港のANA機(2024年11月)

これから修行する人は、修行の費用に加えて決済額のことも考える必要が出てきました。SFCの「一度取れば一生もの」という手軽さは、少し変わってしまったと感じます。

PP(プレミアムポイント、上級会員になるためのポイント)の計算や、2026年5月19日からの新しい国内線運賃での修行の組み方は、SFC修行の記事にまとめました。

まとめ

4月の案から比べると、LITEでもラウンジが使える形に戻りました。ただ、国内線は混雑時を除くという条件付きで、事前予約の中身は2027年度にならないと分かりません。

判定期間は2026年12月16日から始まるので、どのカードで払うかはそれまでに決めておくことになります。

4月のショックに比べれば、9月の見直しでだいぶ気持ちは落ち着きました。それでもSFCの価値が少し変わったのは確かなので、これからの使い方はじっくり考えていきたいと思っています。