雨上がりの大館能代空港の駐機場と赤い屋根のターミナルビル
大館能代空港(2022年10月)

SFC修行は、ANAのプラチナに1年で届いて、スーパーフライヤーズカード(SFC)に入るまでの搭乗のことです。私も2022年に挑戦し、羽田から大館能代へ飛んですぐ折り返す「タッチ」を3回しました。

11月29日時点で、上級会員の判定に使うプレミアムポイント(PP)が46,680まで貯まり、2023年度のプラチナを経て、いまはスーパーフライヤーズ会員です。必要なPPと、2026年5月19日搭乗分から変わった国内線運賃でのPPの計算、それに私の修行の記録をまとめます。

目次
  1. SFC修行に必要なPP(2027年度の条件)
  2. 2026年5月19日からの新運賃とPPの計算
  3. 羽田⇄那覇で何往復すれば50,000PPか
  4. 私のSFC修行(2022年・大館能代タッチ)
  5. プレミアムクラスの区間を混ぜる
  6. プラチナになったらSFCカードへ
  7. まとめ

SFC修行に必要なPP(2027年度の条件)

2026年10月時点で、飛行機の利用だけでステイタスを取る場合の条件は下の表のとおりです。2026年1〜12月の搭乗で、2027年度(2027年4月〜)のステイタスが決まります。

ステイタス年間PPうちANA便
ブロンズ30,00015,000
プラチナ50,00025,000
ダイヤモンド100,00050,000

AIRDOやソラシドエアなどが運航するコードシェア便も、ANA便名で予約して乗れば「ANAグループ運航便」として数えられます。

羽田空港の駐機場に並ぶANAの機体と、黄色と水色のAIRDOの機体
羽田に並ぶANAとAIRDOの機体(2022年9月)

SFCに申し込めるのは、プラチナかダイヤモンドを取った人(または100万ライフタイムマイルに届いた人)です。なので修行の目標は、1年で50,000PPになります。数字だけ見るとかなり遠く感じますが、計算しながら1区間ずつ積み上げていくのは、意外とゲームのような楽しさがありました。

PPは「区間基本マイレージ×積算率×路線倍率+搭乗ポイント」で計算します。路線倍率は国内線が2倍、国際線はANA便の日本発着アジア・オセアニアが1.5倍、ほかの路線とスターアライアンス他社便は1倍です。

ライフソリューションサービスを組み合わせる方法もあります。プラチナなら、条件は次の3つです。

  • PPANAグループ運航便で30,000PP
  • サービス対象サービス7つ以上
  • 決済ANAカード・ANA Payで年400万円

PPは年をまたいで持ち越せません。12月より前に50,000PPに届くと、翌年3月末まで「プレミアムメンバー事前サービス」が使えます。早めに達成するほど得なので、修行は年の前半から始めるのがおすすめです。

2026年5月19日からの新運賃とPPの計算

ANAの国内線は、2026年5月19日搭乗分から運賃の種類が入れ替わりました。PPの計算式は同じで、国内線は路線倍率が2倍です。

左に飛行機と区間を表す線、そこから掛け算と足し算の記号でつながる3つの箱(運賃のチケット、2倍の札、ボーナスのコイン)を並べ、右端で積み上がったコインの山が目標の旗に届く横長の図
国内線のPPの計算の仕組み(区間のマイル×積算率×2倍+搭乗ポイントを積み上げて年間50,000PP)のイメージ。イラスト(AI生成)

変わったのは、運賃ごとの積算率と搭乗ポイントです。エコノミーの新しい表はこうなっています。

運賃(エコノミー)積算率搭乗ポイント
フレックス・Biz100%400
株主優待割引80%400
スタンダード80%200
シンプル70%100
セール・ユース50%0

旧プレミアムクラスは、予約画面で「ファーストクラス(プレミアムクラス)」という表示になりました。ファーストクラスの積算率は、フレックスが150%、スタンダードと株主優待割引が130%、シンプルが120%、セールが100%です。

エコノミーの運賃を買って有料でアップグレードした場合は、積算率に一律50%が足されます。搭乗ポイントは、もとの運賃の分だけです。なお、シンプルのエコノミーはアップグレードできません。

2022年に私が使ったバリュートランジットは、新しい表にはもうありません。古い修行ブログの計算は、そのままでは使えなくなっているので注意が必要です。自分が修行したときの運賃がもう無いと思うと、ちょっとした時代の流れを感じます。

ANA22便の機窓から見た羽田空港の海上の滑走路と誘導路
伊丹から羽田へ向かうANA22便の機窓(2022年9月)

羽田⇄那覇で何往復すれば50,000PPか

修行でよく使われる羽田⇄那覇(区間基本マイレージ984マイル)を、PPの式で計算してみました。

運賃1区間のPP50,000PPまで
シンプル1,47617往復
スタンダード1,77415往復
株主優待割引1,97413往復
フレックス2,36811往復
ファースト(スタンダード)2,9589往復

スタンダードなら1往復3,548PPで、15往復(30区間)で50,000PPを超えます。ファーストクラスのスタンダードで乗れば、9往復で届く計算です。

実際には、運賃の値段と1PPあたりの金額で比べることになります。値段は日や便で大きく変わるので、予約する前に同じ式で1区間ずつ計算しておくと迷いません。私も修行中は、スマホの電卓とにらめっこする毎日でした

ANA1097便(羽田→那覇)の機窓から見た主翼と、雲海の上に沈む夕日
ANA1097便の機窓から見下ろした富士山の山頂と周りの白い雲
羽田→那覇のANA1097便から見た夕日と富士山(2022年9月)

羽田→那覇の便では、雲海に沈む夕日と富士山の山頂が見えました。修行は移動ばかりで疲れることもありますが、こういう景色に出会えると、それだけで乗ってよかったと思えます。

私のSFC修行(2022年・大館能代タッチ)

2022年は、ANA便名で21区間に乗りました。7月と8月に東京への往復、9月と10月に大館能代タッチ、11月に伊丹⇄仙台です。

21区間の航空券代は、金額が分かる20区間で295,790円でした。株主優待券そのものの代金は入っていません。決して安くはないですが、そのあとSFCで受けられるサービスを考えると、私は十分もとが取れたと感じています。

大館能代タッチは、羽田から大館能代へ飛んで、30分ほどの折り返しで羽田へ戻る行程です。9月26日、10月28日、10月29日の3回、伊丹や那覇から羽田に入って往復し、そのまま夜の便で那覇へ向かいました。

大館能代空港の出発案内板。ANA722とANA724の東京行き
大館能代空港の出発案内(2022年9月)
大館能代空港の駐機場でボーディングブリッジにつながったANAの737-800
ANA NH722(737-800)の機内から見た主翼と大館能代空港のターミナル
左は9月、右は10月の大館能代空港

大館能代空港は、赤い屋根のターミナルがかわいらしい、のどかな空港です。30分ほどの折り返しでも、3回も来るとすっかり見慣れた景色になりました

9月26日は伊丹→羽田→大館能代→羽田→那覇の4区間で、運賃は合わせて47,060円でした。当時の表で計算したPPは4,036なので、1PPあたり約11.7円です。

4便の時刻や機内の様子は1日4区間の搭乗記に、3回分の折り返し時間と運賃は大館能代タッチ3回の記録にまとめています。

同じ4区間を新しい運賃で計算すると

伊丹→羽田→大館能代を株主優待割引、大館能代→羽田→那覇をスタンダードにしたとして、新しい表で計算し直しました。

便2022年の表新しい表
NH22 伊丹→羽田820848
NH721 羽田→大館能代870902
NH722 大館能代→羽田670702
NH1097 羽田→那覇1,6761,774
合計4,0364,226

積算率が75%から80%に上がるので、PPは少し増えます。ただ、大館能代の往復だけだと1,604PPで、羽田→那覇の1区間とあまり変わりません。タッチは「那覇へ行くついでに1往復足す」くらいの位置づけでした。

11月29日に「あと3,320ポイントでプラチナ」というメールが届き、PPは46,680でした。ゴールが見えてきたこのメールには、本当に励まされました!2023年2月16日には、2023年度プラチナの案内と、SFCへの入会は4月1日以降にという連絡が来ています。

この年の4月には、ANA国内線1区間ごとにボーナスPP1,000ポイントのキャンペーンのメールも届いていました。修行の年にこうしたキャンペーンがあるかどうかで、必要な区間数はかなり変わります。

羽田空港の駐機場で、タラップ車がつながったANAの737-800。胴体にInspiration of JAPANの文字
羽田⇄大館能代線の737-800(2022年10月、羽田)

プレミアムクラスの区間を混ぜる

2022年は、普通席のほかにプレミアムクラスにも2回乗っています。10月29日の那覇→羽田NH478と、11月7日の仙台→伊丹NH738です。

ANA NH478(767-300)のプレミアムクラスの座席2D。紺色の革張り
NH478 プレミアムクラスの機内食。揚げ物と麺の皿、ご飯、味噌汁、おかずの詰め合わせ
NH478のプレミアムクラス2Dと夕食(2022年10月)

NH478の運賃はスーパーバリュープレミアム28でした。紺色の革張りのシートはゆったりしていて、夕食まで付くので、修行の疲れがすっと取れるような時間でした!いまの運賃なら「ファーストクラス」の運賃で、積算率はセール以外で120〜150%、搭乗ポイントはセール以外なら400です。

普通席より高いぶん、シンプルの普通席と比べると1区間で稼げるPPは倍近くになります(羽田⇄那覇で1,476と2,958)。区間数を減らしたい人は、ファーストクラスの運賃と普通席を組み合わせて計算してみる価値があります。機内の様子はNH478の搭乗記に書きました。

ANA NH738プレミアムクラスの食事。鮭といくらのご飯とおかずの箱、味噌汁
もう1回のプレミアムクラス、NH738の食事(2022年11月)

プラチナになったらSFCカードへ

プラチナを取ったら、ANAのクレジットカードの中から「ANAスーパーフライヤーズカード」を選んで申し込みます。今は翌年度を待たずに「プラチナ事前サービス」の期間中から申し込めます。カードを持っている間は、毎年修行しなくてもスーパーフライヤーズ会員のサービスが続きます。

たとえば国内線では、ANA LOUNGEに同行者1名まで一緒に入れます。修行が終わったあとも空港でラウンジに入れるのは、やっぱりうれしいものです。

白い壁に並ぶANA SUITE LOUNGEとANA LOUNGEのサイン
那覇空港のANAのラウンジの入口(2022年10月)

入会後は、ANAクラウンプラザなどのSFC会員向けの宿泊料金もよく使っています。SFC会員料金の記録に12軒・19件の予約をまとめました。

なお、SFCは2028年4月からANAカード・ANA Payの年間決済額で2つの区分に分かれます。判定は2026年12月16日からの1年間なので、今から入る人にも関係します。中身はSFCの2028年改定の記事にまとめました。

まとめ

2022年の私の修行は、那覇への移動に大館能代の往復を足す形でした。新しい運賃では積算率と搭乗ポイントの組み合わせが変わったので、ルートを決める前に1区間ずつ計算するのがいちばん確実です。

振り返ると、大館能代の赤い屋根や機窓の富士山など、修行がなければ見られなかった景色がたくさんありました。大変だったけれど、挑戦してよかったと今でも思っています。