
ANAの特典航空券は、搭乗日の355日前の9時から予約できます。国際線は2025年6月24日の予約分から片道でも取れるようになって、ANA便のビジネスなら日本⇔アジア2(シンガポール・クアラルンプールなど)が片道40,000マイルからです。
マイルとは別に、燃油サーチャージと税金は現金でかかります。ここを見落とすと「思ったより払うな…」となるので要注意です。
この記事では、必要マイル、予約できる時期、空席の探し方、空席待ち、提携社の特典、払い戻しを、私が実際に取った4回の特典と一緒に書いていきます。国内線、ANAの国際線、提携航空会社の便の4回で、必要マイルと現金で払った金額も載せました。

- 種類
- 国内線/ANA国際線/提携航空会社(スターアライアンスなど)
- 予約開始
- 搭乗日の355日前の9:00(日本時間)
- 片道
- 国際線も可(2025年6月24日予約・発券分から)
- 必要マイル
- 片道6,000マイルから(国内線・ローシーズン)
- 空席待ち
- ANA国際線はできる。国内線はダイヤモンド会員(と同じ予約の同行者)だけ、提携社は不可
- 燃油・税金
- 有償の航空券と同額を現金で払う
- 払い戻し
- 1人3,000マイル、または3,000円
- 公式
- ANA「特典航空券」
目次
ANA特典航空券は3種類
ANAのマイルで取れる特典航空券は、国内線、ANA国際線、提携航空会社の3つです。必要マイルの決まり方も、空席待ちができるかどうかも、種類ごとに違います。最初はここがややこしくて、私もしばらく混乱していました。
| 種類 | 必要マイル | 空席待ち |
|---|---|---|
| 国内線 | 区間の距離とシーズン | 原則不可(ダイヤモンド会員は専用デスクで可) |
| ANA国際線 | ゾーンとシーズン | できる |
| 提携航空会社 | ゾーン(シーズンなし) | 不可 |
ANA国際線は、国際線の区間をすべてANAが運航する旅程のことです(日本国内の乗り継ぎ便も入れられます)。シンガポール航空やタイ国際航空などが1区間でも入ると、提携航空会社の特典になります。
国際線(ANA便)の必要マイル
ANA便の国際線は、行き先のゾーンと、ローシーズン(L)・レギュラー(R)・ハイシーズン(H)で必要マイルが決まります。2025年6月24日の予約・発券分からの表で、日本発着の往復はこうなっています。
| ゾーン(主な都市) | エコノミー往復 | ビジネス往復 |
|---|---|---|
| アジア1(台北・香港・マニラ) | 17,000〜30,000 | 48,000〜65,000 |
| アジア2(シンガポール・KL・バンコク) | 30,000〜50,000 | 80,000〜95,000 |
| ハワイ | 35,000〜65,000 | 80,000〜135,000 |
| 北米 | 40,000〜72,000 | 100,000〜165,000 |
| 欧州 | 45,000〜78,000 | 110,000〜180,000 |
左の数字がローシーズン、右がハイシーズンです。片道はほぼ半分で、たとえばアジア2のビジネス片道は40,000・42,500・47,500マイルです。
2026年のアジア路線のローシーズンは、1月5日〜2月13日、4月1日〜4月28日、5月11日〜6月30日。お盆や年末年始、ゴールデンウィークはハイシーズンです。休みを少しずらせるなら、ローシーズンを狙うだけでだいぶマイルが浮きます。
私の2026年6月のNH885(羽田→クアラルンプール、ビジネス)は片道40,000マイルでした。ちょうどローシーズンの、アジア2ビジネス片道の数字です。伊丹→羽田の国内線NH34も同じ特典に入れています。


国内線の乗り継ぎは、往路・復路それぞれ1回までになりました(前は2回)。地方空港から羽田・成田を通って海外へ行く形なら、今も1枚の特典で取れます。伊丹や神戸から乗ることが多い私には、ここが残ってくれたのはありがたいです。
提携航空会社の特典(スターアライアンス)
提携航空会社の特典にはシーズンがなく、ゾーンだけで決まります。国際線の往復2区間だけ(+日本国内の乗り継ぎ)ならZone 1-A、海外で乗り継ぐ旅程はZone 1-Bの表を使います。
| Zone 1-B 発(往復) | エコノミー | ビジネス |
|---|---|---|
| アジア1 | 23,000 | 43,000 |
| アジア2 | 38,000 | 63,000 |
| 北米 | 55,000 | 117,000 |
| 欧州 | 62,000 | 121,000 |
片道も2025年6月24日の予約分から取れます。乗り換えは、片道なら日本国内1回+海外2回まで。往復なら途中降機(24時間を超える滞在)を目的地以外で1回入れられます。
私は2024年3月に、成田→シンガポール→セブを行き、セブ→台北→那覇を帰りにして、ビジネスクラス4区間を往復63,000マイルで取りました。セブ行きでも、シンガポールを通るのでアジア2の63,000マイルです(旅程と付帯費用の記事)。
4区間ぜんぶビジネスでこのマイル数なので、取れたときは正直かなりうれしかったです!いろんな航空会社のビジネスに乗り比べられたのも、楽しい思い出になりました。


2026年10月には、羽田→バンコク(NH847)、バンコク→フランクフルト(TG922)、フランクフルト→チューリッヒ(LH1196)などを1枚にして、121,000マイル+125,220円でした。欧州のビジネス往復と同じマイル数です。


海外で乗り継ぐ旅程は、乗り継ぎ空港での待ち時間も長くなりがちです。
なお、2026年5月19日搭乗分から、提携社の特典につなぐ日本の国内線はANA運航便だけになりました。アシアナ航空の特典は2026年12月16日搭乗分までです。
国内線の必要マイル(2026年5月19日搭乗分から)
ANAの国内線は、2026年5月19日搭乗分から新しい予約の仕組みに変わりました。特典の必要マイルは、片道1区間でこうなっています。
| 区間(例) | L | R | H |
|---|---|---|---|
| 東京⇔大阪・仙台 | 6,000 | 6,500 | 9,000 |
| 東京⇔札幌・福岡 | 7,000 | 8,500 | 10,500 |
| 東京⇔沖縄 | 8,000 | 9,500 | 12,000 |
| 東京⇔石垣・宮古 | 9,500 | 10,500 | 13,000 |
2026年のシーズンは、ローシーズンが12月1日〜23日、ハイシーズンが7月18日〜8月30日と12月24日〜31日です。24時間以内に乗り継ぐ2区間の旅程も、専用の表で取れるようになりました。
私が2025年12月に取った神戸→新千歳のNH577は、ローシーズンで7,000マイル+670円でした。このときはアップグレードポイントでプレミアムクラスに上げています(NH577の搭乗記)。朝の便で軽食の箱が出てきて、ちょっと得した気分でした。


ただ、国内線の特典はエコノミークラスだけで、プレミアムクラス(表記はファーストクラス)の特典はありません。新しい仕組みでは特典航空券のアップグレードもできなくなったので、上の席に乗りたいときは有償の航空券で取ることになります。あの使い方ができなくなったのは、ちょっと残念です
国内線には、週替わりで片道3,000マイルからの「トクたびマイル」もあります。毎月29日の「ANAにキュン!」で減額のマイルが出る月もあります。
予約できるのは355日前の9時から
- 予約の受付搭乗日の355日前(出発日を含まない)の9:00から。国際線も国内線も同じ
- 国際線の締め切り第一区間の出発96時間前まで
- 国内線の締め切り搭乗の前日まで
提携航空会社は会社によって予約開始日が違うことがあって、便によっては予約開始日に特典の席が出ないこともあります。
往復で取るときは、帰りの便が予約できる日まで待たないといけません。行きの席を先に押さえたいなら、片道の特典で行きだけ取る手もあります。ただ、片道と往復の切り替えはあとからできないので、最初から片道2枚で取るつもりで決めておきます。
国際線の特典は、全区間の席が取れたらすぐに発券します。発券は1年以内に旅行を始める前提で、ウェブで発券すれば手数料はかかりません。
空席の探し方
ANAのサイトでは「ご予約・空席照会」と「特典カレンダー」で空席を調べます。どちらもANAマイレージクラブへのログインが必要で、予約もログインしたまま「特典航空券の新規予約」から種類を選んで進めます。
特典カレンダーは日付ごとの空席を一覧で見られて、国内線とANA国際線にあります。これがあるだけでかなり探しやすいです。

困るのは提携航空会社の特典です。特典カレンダーがないので、「ご予約・空席照会」で日付を1日ずつ入れて探すことになります。ここがいちばん面倒で、毎回根気がいります。
- 日付を前後にずらす。特典の席は日によって出たり出なかったりします。
- 乗り継ぎ地を変える。私のセブ行きは、直行ではなくシンガポール経由で取れました。
- 出発空港を変える。羽田と成田、伊丹・関西・神戸を入れ替えて見ます。
- 直前にも見る。出発が近づいてから席が出ることもあります。
何十日分もカレンダーを開いて回るのは、AIのブラウザ操作に手伝ってもらうこともできます。ログインや予約の確定は自分でする前提の手順を、AIで特典航空券の空席を探す記事にまとめました。どのAIを使うかは旅行・マイルに使えるAI比較に、そのまま使える頼み方は旅行のAIプロンプト集に書いています。
空席待ちと私のNH885
ANA国際線の特典は、席がない便に空席待ちを入れられます。片道につき1便までで、お預かりは第一区間の出発14日前までです。
席が取れたときだけ、登録したメールに連絡が来ます。取れなかったときの連絡はなく、期限が過ぎると自動で取り消されます。マイルと税金は発券のときに計算し直されます。
私の2026年6月のNH885は、3月27日に空席待ちを入れて、一度取り消して5月1日に入れ直しました。5月11日に「ご用意できました」と連絡が来て、国内線のNH34もそろった5月22日に発券しています。「ご用意できました」のメールを見たときは、思わず声が出ました!
| 日付 | したこと | マイル+現金 |
|---|---|---|
| 3月27日 | 空席待ちを登録 | 40,000+21,030円 |
| 5月1日 | 取り消して再登録 | 40,000+33,730円 |
| 5月11日 | 席が用意できた | — |
| 5月22日 | 国内線もそろって発券 | 40,000+34,520円 |
必要マイルは40,000マイルのままでしたが、現金の支払い額は21,030円から34,520円まで上がりました。これはちょっと痛かったです。発券のときに燃油サーチャージや税金を計算し直すので変わることがある、というのはこういうことかと実感しました。
流れはNH885の搭乗記に、旅全体はクアラルンプール・ペナン・シンガポール7日間の旅行記に書きました。
往復で空席待ちをしていて片道だけ取れても、その片道だけを発券することはできません。帰りを別の特典にしたいときは、最初から片道で取っておきます。私も帰りはJALの特典にしました。
燃油サーチャージと税金
特典航空券でも、燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)は有償の航空券と同じ額がかかります。ANA便の日本発、1区間片道あたりの額はこうです。
| 路線(日本発) | 9〜10月発券 | 11〜12月発券 |
|---|---|---|
| 欧州・北米 | 55,000円 | 62,000円 |
| ハワイ | 35,800円 | 38,500円 |
| タイ・シンガポール・マレーシア | 27,300円 | 32,000円 |
| 東アジア(韓国除く) | 14,300円 | 15,100円 |
11〜12月発券分は、この記事を書いている10月の時点ではまだ政府に認可を申請中の額です。どちらの期間も、政府の燃料補助で軽くした額になっています。
効いてくるのは「いつ発券したか」です。申請どおり認可されれば、同じ便でも11月に発券すると10月より高くなります。
私の特典の現金部分は、2024年のセブ往復が42,860円、2026年のヨーロッパは125,220円でした。マイルで乗るとはいえ、ヨーロッパだとこれだけかかるのかと、正直ちょっとひるみました

変更と払い戻し
ANAの特典は、同じ区間なら日付や便を変えられます。区間・クラス・搭乗者、片道と往復の切り替えは変えられません。
| 種類 | 日付・便の変更 | 払い戻し |
|---|---|---|
| ANA国際線 | 予約済みの便の出発前、かつ希望便の24時間前まで | 3,000マイルか3,000円 |
| 提携航空会社 | 予約済みの便の出発前、かつ希望便の96時間前まで | 3,000マイルか3,000円 |
| 国内線 | 予約済みの便の出発前、かつ希望便の前日まで | 3,000マイルか3,000円 |
予約済みの便が出発するまでに変えなかった場合、そのあとは変更できません。提携航空会社の特典をウェブで変えられるのは、未使用で第一区間の96時間前までです。
払い戻しは全区間が未使用で、第一区間の出発前まで。手数料を3,000円のカード払いにできるのは、国際線では2025年6月24日以降に予約・発券した分です。電話だとマイル払いだけになります。
有効期限が過ぎたマイルは、払い戻しても戻ってきません。期限が近いマイルで取った特典は、取り消すとそのまま失効するので気をつけてください。

2024年のセブ行きでは、出発前に往路の国内線を伊丹7:05発のNH986から、前日21:05の神戸発NH416に変えています。同じ日にeチケットが送り直されてきました。前の晩のうちに移動できたので、当日の朝はだいぶ気が楽でした。
家族の分を取るとき
自分のマイルで家族の特典を取るには、先に「特典利用者」の登録が必要です。
- 登録できる人配偶者・同性パートナー・2親等以内の家族(最大10人)
- 変更・削除1人5,000マイル
5,000マイルはけっこう重いので、登録する人はよく考えてからにした方がいいです。家族のマイルを合わせて使うのは、ANAカードファミリーマイルなどの別の仕組みです。
マイルが少し足りないときは、カードのポイントを移して足す方法もあります。アメックスのポイントをANAマイルに移すときの年間の上限と参加費は、ポイントをマイルに移した記録にまとめています。
まとめ
ANAの特典は355日前の9時に予約が始まり、国際線は片道でも取れるようになりました。ANA便なら空席待ち、提携社なら乗り継ぎ地を変えて探す、という使い分けになります。
私のヨーロッパ行きは、121,000マイルに加えて現金が125,220円でした。マイルの表だけ見て喜んでいると、あとで燃油に驚くことになります。発券する月の燃油サーチャージも見てから決めると、迷わずにすむと思います。
探すのは手間がかかりますが、取れたときの喜びは格別です。次はどこへ飛ぼうか考えながら、またカレンダーとにらめっこしています。