
JALの特典航空券(マイルと交換して乗れる航空券)は、空席の状況で必要なマイルが変わる変動制です。いちばん少ない基本マイルで取れれば、日本⇔シンガポールのエコノミーが片道13,000マイル、北米のビジネスが片道55,000マイルです。
予約は搭乗日の360日前の0時からで、予約した時点で発券(航空券の発行)まで済んでしまいます。ANAに慣れていると、ここで最初にとまどうかもしれません。私もはじめは、えっ、もうマイルが引かれたの?と驚きました。
この記事では、必要マイルの見方、予約できる時期、空席の探し方、提携社の特典、燃油サーチャージ、払い戻しについて書いていきます。私が実際に取った3回の特典も一緒に載せました。
- 必要マイル
- 基本マイル+空席に応じた追加(特典航空券PLUS)
- いちばん少ない例
- 国際線 片道7,500マイル/国内線 片道4,500マイル
- 予約開始
- 搭乗日の360日前の0:00(日本時間)
- 発券
- 予約と同時にマイルが引き落とされる
- キャンセル待ち
- 国際線のファーストクラスのみ
- 変更
- 不可。取り消して取り直す
- 取消手数料
- 国際線3,100円/国内線1,000円
- 公式
- JAL「国際線特典航空券 必要マイル数」
目次
必要マイルは「基本マイル」と「PLUS」
必要マイルは日程や便ごとに違っていて、予約する時点の空席状況で変わります。基本マイルの席がなくなると、残りの席に応じて追加のマイルを払う「特典航空券PLUS」になります。

ただ、ファーストクラスだけはPLUSの対象外で、シーズンごとに決まったマイル数です。日本発着の片道の基本マイルは、主な路線だとこうなっています。
| 路線(片道) | エコノミー | プレエコ | ビジネス |
|---|---|---|---|
| ソウル | 7,500 | — | 18,000 |
| マニラ | 10,000 | 15,000 | 24,000 |
| シンガポール | 13,000 | 25,000 | 40,000 |
| クアラルンプール | 15,000 | 25,000 | 40,000 |
| ホノルル | 20,000 | 30,000 | 43,000 |
| 北米(NY・ダラスなど) | 27,000 | 40,000 | 55,000 |
| ロンドン・パリ | 27,000 | 40,000 | 57,000 |
往復なら、片道2つの合計です。行きと帰りでクラスを変えることもできます。
私が2024年5月に取った伊丹→羽田→ダラスのビジネスクラスは、79,000マイル+44,300円でした。今の基本マイルは北米ビジネスが片道55,000なので、それより多い数字です。変動制なので、日によってこのくらいの差が出ます(JL12の搭乗記)。
正直、少し高いなとは思いました。でも、扉付きのA350-1000のビジネスに乗りたくて、ここは思い切っています


反対に、少なく済むこともあります。2025年4月に取った新千歳⇄クアラルンプールのエコノミー往復は20,300マイル。2026年1月の札幌→クアラルンプール片道は10,500マイルでした。どちらも、今の表の基本マイル(片道15,000)より少ない数字です。
PLUSは基本マイルへの上乗せなので、基本より少なくなるのは、表が改定されたときやキャンペーンのときです。こういう日に当たると、かなり得した気分になれます!
実際、JALは期間を区切って、必要マイルを減らすキャンペーンを出すことがあります。たとえば「海外特典航空券タイムセール」は、こんな内容でした。
- 期間2026年10月31日予約分まで
- 例北米エコノミーが片道18,900マイル(東南アジア線は対象外)
- 減る席基本マイルで取れる席だけ。PLUSの席は対象外
片道・国内線の乗り継ぎのルール
国際線の特典は、日本発着の旅程なら片道でも往復でも取れます。1枚の特典で使えるのは、行きと帰りそれぞれ、国際線1区間と国内線1区間までです。
羽田と成田は同じ東京、伊丹と関西は同じ大阪として扱われます。ただし、日本国内で乗り継ぐときは、24時間を超えて滞在することはできません。

私の新千歳⇄クアラルンプールの場合、行きは新千歳→羽田(JL518)に乗って成田で1泊し、成田→クアラルンプール(JL723)。帰りはクアラルンプール→成田(JL724)で、その日の夕方に羽田→新千歳(JL525)でした。
羽田に着いてから成田を出るまでが24時間以内なので、これで1枚の特典に入っています(旅程と税金の内訳)。札幌から国内線ごと1枚で取れるのは、地方に住んでいる人にはかなりありがたいルールだと思います。

国内線の乗り継ぎに使えるのは、JALとJTA(日本トランスオーシャン航空)の便です。RAC(琉球エアーコミューター)の便や、ほかの会社の便にJALの便名を付けたコードシェア便は入りません。
羽田に着いて成田から出るように、同じ都市の空港の間を移るのはかまいません。でも、それ以外に日本国内を陸路で移動する区間は入れられないので注意です。
国内線特典の必要マイル
国内線も、基本マイル+PLUSの変動制です。距離によってAからGまで7つのゾーンに分かれていて、普通席の片道はこうなっています。
| 区間(例) | 基本マイル | PLUSの最大 |
|---|---|---|
| 東京⇔大阪・秋田 | 6,500 | 28,000 |
| 東京⇔札幌・福岡 | 8,500 | 43,500 |
| 東京⇔沖縄(那覇) | 9,500 | 49,000 |
| 東京⇔石垣・宮古 | 10,500 | 57,000 |
いちばん少ないのは、Aゾーンの4,500マイル。基本マイルの席がない日は、同じ区間でも何倍ものマイルになります。PLUSの最大の数字を見ると、ちょっとびっくりしますね。
国内線の特典は、キャンセル待ちができません。予約の変更もできないので、当日に空港で別の便に替えるのも無理です。
予約できる時期は360日前の0時
- 予約の受付搭乗日の360日前の午前0時(日本時間)から。国際線・国内線とも同じ
- 国際線の締め切りWebなら第一区間の出発48時間前まで
- 国内線の締め切り搭乗の前日まで
往復で取るときは、帰りの便も360日以内でないと予約できません。なので、安い日を探すときは片道で検索するのがおすすめです。行きと帰りで別々に安い日を選べるので、私もいつも片道で見ています。
それと、JALは予約が終わった時点で発券して、マイルを引き落とします。ANAのように、席を押さえてから発券するまでの期間はありません。申し込む時点で、口座に必要なマイルがそろっていないといけないんです。
とりあえず押さえておく、ができないのは、ちょっと不便なところですね。
空席照会カレンダーの見方
空席と必要マイルは、JALのサイトの「空席照会カレンダー」で調べます。
- 見られるもの日付ごとの必要マイル。マイル数や行き先で絞り込める
- 使うにはJALマイレージバンクへのログイン
- 表示の数字「前日の空席状況に基づいた目安」
ただ、カレンダーで少ないマイルが出ていても、実際に予約を作ると違うことがあります。カレンダーを見て喜んだのに、予約画面では数字が変わっていてがっかり、ということも。なので、最後は必ず予約画面の必要マイル数を確かめています。
- 片道で検索して、行きと帰りを別々に見る。
- キャンペーンのマイル数もカレンダーに出るので、セールの期間中にもう一度見る。
- 東京発で高い日は、大阪発や名古屋発も見る。
- 気になる日は予約画面まで進めて、最新のマイル数を確かめる。
何十日分ものカレンダーを見比べるのは大変なので、AIにブラウザを操作してもらって手伝わせることもできます。ログインと予約の確定だけは自分でやる手順を、AIで特典航空券の空席を探す記事にまとめました。
AIの選び方は旅行・マイルに使えるAI比較に、頼み方の文例は旅行のAIプロンプト集に書いています。

当日アップグレード
JALで発券した国際線の特典は、出発する空港でチェックインするときに空席があれば、マイルを使って1つ上のクラスに上げられます。前もって申し込むことはできず、JALが飛ばしている国際線だけが対象です。
| 日本⇔(片道) | プレエコへ | ビジネスへ |
|---|---|---|
| シンガポール・クアラルンプールなど | 15,000 | 20,000 |
| ハワイ | 15,000 | 25,000 |
| 北米 | 20,000 | 30,000 |
| 欧州 | 20,000 | 33,000 |
私はこれを2回使っています。2025年5月のJL724(クアラルンプール→成田)では、予約していたエコノミーの15Hが、ビジネスクラスの2Dに。2026年6月のJL36(シンガポール→羽田)も、エコノミーの特典からビジネスクラスの2Gになりました(JL36の搭乗記)。
ビジネスに上がったと分かったときは、2回ともかなりうれしかったです!当日アップグレードは空席次第なので、必ず上がるとは限りません。それでも、エコノミーで取っておいて当日に上げられれば、トータルのマイルはだいぶ抑えられます。


ちなみに、特典がエコノミーでも、JALの上級会員ならステータスに応じたラウンジに入れます。入れるラウンジはステータスによって違います。
私は2025年5月の成田では、JGCプレミア(JALの上級会員のランクのひとつ)だったので、ファーストクラスラウンジに入りました(成田空港のラウンジ一覧)。

提携社特典(ワンワールド)
JAL以外の提携している航空会社の特典は、乗る区間の距離を全部足した合計(総旅程距離)で必要マイルが決まります。
そのうちワンワールド特典は、JALが入っている航空会社の連合「ワンワールド」の加盟社を、2社以上組み合わせる旅程です。旅程全体の必要マイルはこうなっています。
| 総旅程距離 | エコノミー | ビジネス | ファースト |
|---|---|---|---|
| 〜4,000マイル | 25,000 | 48,000 | 72,000 |
| 4,001〜8,000 | 40,000 | 80,000 | 100,000 |
| 10,001〜12,000 | 60,000 | 110,000 | 160,000 |
| 14,001〜20,000 | 90,000 | 120,000 | 170,000 |
提携社1社だけに乗るときは、「JMB提携航空会社特典」という別の表になります。どちらもWebで予約できて、予約が始まるのは360日前の0時から。キャンセル待ちはできません。
ワンワールド特典には、8区間まで入れられます。途中降機(乗り継ぎの都市に24時間を超えてとどまること)は7回までです。ただし、日本発の旅程だと、日本国内での途中降機はできません。
燃油サーチャージと税金
燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ、燃料代の上乗せ分)は、特典航空券でもお金で買う航空券と同じ額がかかります。日本発の1区間片道あたりの額は、発券した日で決まります。
| 路線(日本発) | 10月発券 | 11〜12月発券 |
|---|---|---|
| タイ・マレーシア・シンガポール | 26,000円 | 33,200円 |
| ハワイ・インドネシア・インド | 30,900円 | 38,500円 |
| 北米・欧州・中東・オセアニア | 50,000円 | 62,000円 |
このほかに、航空保険特別料金と各国の税金もかかります。私の新千歳⇄クアラルンプール往復だと、20,300マイルに対して現金が45,950円。そのうち燃油特別付加運賃(YQ)が37,100円で、約8割を占めていました。
マイルは少なく済んだのに、現金はそれなりにかかる、というのが正直なところです
2026年6月のシンガポール→羽田→札幌の片道は、発券したときに18,530円でした。マイルが少なく済んでも、現金の部分は燃油の時期で大きく変わります。

変更と払い戻し
JALの国際線の特典は、発券したあとに変更ができません。日付を変えたいときは、いったん取り消して払い戻してから、取り直します。国内線の特典も同じです。
| 種類 | 変更 | 取消手数料 |
|---|---|---|
| 国際線特典 | 不可(取り直し) | 3,100円 |
| 国内線特典 | 不可(取り直し) | 1,000円 |
| 提携社特典 | 日付・便は可 | 3,100円 |
払い戻しができるのは、全区間がまだ使われていなくて、特典を発行してから1年以内のときだけです。予約した便に乗らなかった場合は特典が無効になって、マイルは戻りません。
2024年のダラス行きは、最初はニューヨーク行きのJL6で取っていました。その夜のうちに取り消して、JL12で取り直しています。取消手数料は3,100円で、マイルと44,300円はいったん戻ってきました。
変更ができないぶん取り直しの手間はかかります。とはいえ、3,100円で乗りたい便に替えられたので、私は満足しています。
注意したいのは、払い戻したときに有効期限が切れているマイルは口座に戻らないことです。期限が近いマイルで取った特典は、取り消すときに気をつけてください。
家族の分を取るとき
- 使える人会員本人、配偶者(同性パートナーを含む)、二親等以内の親族、義兄弟姉妹の配偶者
- 申し込み会員本人がする
- 入会してすぐ最大60日間は特典に交換できない
- 家族のマイルを合わせるJALカード家族プログラム、JALファミリークラブ
まとめ
JALの特典は、同じ路線でも日によって必要マイルが変わります。私の3回でも、ダラスのビジネスは基本より多く、クアラルンプールのエコノミーは今の基本より少ない数字でした。
予約と同時に発券されて、あとから変更はできません。なので、カレンダーで何日か見比べてから決めるのが大事です。エコノミーで取って、当日アップグレードを狙う手もあります。
変動制は慣れるまでややこしいですが、安い日を見つけたときの喜びはなかなかのもの。カレンダーとにらめっこしながら次の旅の計画を立てる時間も、けっこう楽しんでいます。