
ポルトガル・リスボンのジ・アイヴェンス(The Ivens, Autograph Collection)に3泊しました。おしゃれなお店が多いシアード地区の、石畳の坂の途中にあるマリオット系のホテルです。
プラハからの飛行機が夜遅く、ホテルに着いたのは夜中の1時すぎ。疲れ切ってロビーに入った瞬間、シャンデリアが下がる吹き抜けの空間が目に入って、眠気が一気に吹き飛びました。
部屋とロビー、毎日のお菓子と無料のミニバー、3回の朝食と館内のレストラン「ROCCO」での夕食、それにチェックアウトでもらった明細の合計まで、3泊の様子をまとめます。
目次
予約と料金
| 宿泊 | 部屋(予約→実際) | 料金 | アップグレード |
|---|---|---|---|
| 2026/10/10・3泊(2室) | Capelo ゲストルーム(キング1台)→不明 | 計4,435.26ユーロ | なし |
マリオット公式で、3人を2部屋に分けて予約しました。どちらもキングベッド1台の「Capelo」というゲストルームです。2部屋3泊で4,435.26ユーロ(約786,500円)。1部屋1泊にすると13万円ほどで、正直なところ、今回の旅でいちばん思い切ったホテルです。
- リクエストどちらの部屋も禁煙
予約はどちらもキングベッドの部屋でしたが、もう1部屋は2人で使うので、ベッドを分けられないかホテルにメールで相談しました。Capeloの部屋にはエキストラベッドは置けないそうで、キングの部屋とツインの部屋を1つずつ用意します、と返事をもらえました。メールで頼むだけで調整してもらえて、ひと安心です。
到着前のホテルからの案内では、チタンの特典として次のものが挙がっていました。
- チェックアウト16時のレイトチェックアウト(リクエスト制)
- ウェルカムギフトポイントか飲食から選ぶ
- アップグレード到着時の空室しだいで、一部のスイートも含む(全泊)
ただ、今回は部屋のアップグレードはありませんでした。料金の高いホテルなので少し期待していましたが、こればかりは空室しだいなので仕方ないですね。
ホテル概要
- ホテル名The Ivens, Autograph Collection
- 住所Rua Capelo 5, Lisbon
- ブランドオートグラフ コレクション(マリオット ボンヴォイ)
- チェックイン/アウト15:00/12:00
- レストラン・バーROCCO(イタリアン)、Crudo Bar、Gastrobar
予約から到着まで
到着の2週間ほど前に、ホテルのコンシェルジュから英語のメールが届きました。到着の時間、空港からの送迎が要るか、ベッドの好み、ターンダウンのときに部屋に置くお香(ラベンダー、ユーカリ、セージ、なし)を選んでほしい、という内容です。お香を選ばせてくれるホテルは初めてで、ちょっとわくわくしました!
| 空港からの送迎(片道) | 昼 | 夜(22時〜7時) |
|---|---|---|
| メルセデスのセダン(荷物2個まで) | 80ユーロ(約14,200円) | 105ユーロ(約18,600円) |
| メルセデスのSクラス(荷物2個まで) | 100ユーロ(約17,700円) | 130ユーロ(約23,100円) |
| メルセデスのバン(荷物7個まで) | 110ユーロ(約19,500円) | 145ユーロ(約25,700円) |
料金には、着陸してから1時間の待ち時間が入っています。メールには「いま空港の到着が混んでいて、運転手さんが1時間以上待つことがある。その場合は延長料金がかかる」という注意も書いてありました。
当日は、空港からUberで向かいました。18.24ユーロ(約3,200円)だったので、3人ならこっちで十分です。
夜中の1時すぎに到着

夜中の到着でも部屋は2つとも取っておいてほしいと伝えると、スタッフは24時間いるので大丈夫です、と返事がありました。こういうやりとりにすぐ答えてもらえると、着く前から安心できます。
ホテルに着いたのは、夜中の1時すぎです。それでもフロントの方は笑顔で迎えてくれて、遅い時間の到着でもまったく問題ありませんでした。
吹き抜けのロビー

館内は、真ん中が大きな吹き抜けになっています。上の階の手すりから見下ろすと、ガラスのシャンデリアがいくつも下がっていて、壁一面に本棚、あちこちに緑の植物。夜中の薄暗い照明のせいもあって、古い探検家の屋敷に迷い込んだような雰囲気でした。

ホテルの名前は、アフリカを探検したポルトガルの探検家から来ているそうです。廊下の絵も、カードキーの袋も、動物や植物の絵ばかり。どこを見てもテーマがはっきりしていて、写真を撮る手が止まりませんでした。
部屋(キングベッド)

部屋はキングベッドが1台。白い壁に額入りの小さな絵がいくつも飾ってあって、落ち着いた雰囲気です。広々というよりは、こぢんまりと居心地がいい感じでした。


部屋の隅には黒いワゴンがあって、水とグラス、THE IVENSの絵が入ったカゴが置いてありました。ミニバーは青く光るタイプで、夜中に開けると妙にかっこいいです(中身は次の節で)。

昼に戻ってきて見ると、窓には木の格子が付いていて、夜とはまた違う落ち着いた明るさでした。


カードキーの袋には、バナナの木に登るイグアナの絵。ここまで凝っていると、袋も捨てずに持って帰りたくなります

廊下の壁には、青い陶器の大きな甲虫が張り付いていました。初めて見たときはちょっとびっくりしますが、これも探検家のテーマなのだと思います。
毎日のお菓子と、無料のミニバー
泊まってみて、いちばん驚いたのがここです。このホテル、部屋のもてなしが本当に手厚いんです!

まず、部屋には毎日お菓子を置いてくれます。この日はリスボンのお菓子屋さん「Castro」の小箱でした。外から帰ってきて、机の上に小さな箱がちょこんと置いてあるのを見つけると、それだけでうれしくなります。

スナックのかごには、ポテトチップスや野菜チップス、チョコレート、THE IVENSのロゴが入った小瓶のナッツが入っています。これも無料です。

そして、ミニバーもウォッカとシャンパン以外は全部無料。ジュース、水、牛乳、レッドブル、サンペレグリノ、コーラ、トニックウォーター、地元リスボンのビールまで自由に飲めます。しかも朝・昼・夜の3回それぞれ補充してくれるので、これ飲んだらなくなるかな、と気にする必要もありません。
着いた夜に部屋にあった、卵を使ったお菓子がとてもおいしかったので、滞在中の朝にアプリのチャットで「どこで買えますか」と聞いてみました。返事は、外の会社からいただいているお菓子なのでお店では買えない、とのこと。そのかわりに、部屋にもう少し届けますね、と言ってもらえました。こういう対応をしてもらえると、ホテルのことがますます好きになります。
料金が高めのホテルなので、最初は身構えていたのですが、お菓子とミニバーだけでもかなり元が取れている気がします。ここまでしてくれるホテルはなかなかないので、サービスの良さは今回の旅でいちばんかもしれません。
バスルームとアメニティ

バスルームはガラス張りのシャワーで、床は白黒のタイル。洗面台は大理石です。夜中に着いてすぐ熱いシャワーを浴びられただけで、もう十分幸せでした。


壁のタイルは白と黒で、ヘリンボーン模様。クローゼットにはバスローブも掛かっていました。

アメニティは、アクア ディ パルマの「ブルー メディテラネオ」。青いボトルが並んでいて、柑橘系のさわやかな香りでした。このアメニティが置いてあると、それだけでいいホテルに来たなと思ってしまいます。
朝食はROCCOで(3回)

朝ごはんは、館内のレストラン「ROCCO」で食べました。夜は生パスタやグリルを出すイタリアンだそうで、木の格子の天井とフリンジ付きのランプシェードが、ちょっとクラシックな雰囲気です。朝の光が少し入るくらいの薄暗さで、それがまた落ち着きます


スモークサーモンをのせたパンケーキと、洋梨とピーカンナッツのフレンチトーストを頼みました。フレンチトーストは中までしっとりしていて、ナッツの香ばしさがいいアクセント。夜中に着いた疲れが、この一皿でだいぶ回復しました。
2回目と3回目の朝食


2回目の朝は、マンゴーから。この日は日帰りで遠出する予定で、朝のうちにコンシェルジュへ夕食の予約もお願いしていました。帰りがけにのぞいたバーカウンターは、花柄のハイチェアと壁一面のワインで、朝から華やかです。

最終日の朝は、パンケーキとカリカリのベーコン。横の皿にはエッグタルトも並んでいて、最後までポルトガルらしい朝ごはんでした。3回とも落ち着いた雰囲気で食べられて、すっかりこの朝食の時間が気に入ってしまいました。
ROCCOの夕食と予約の変更
ROCCOの中には、シーフードとシャンパンの「Crudo Bar」もあります。ホテルからのメールでは、夜は混むので早めの予約をすすめていました。
日帰りで出かける日の朝、コンシェルジュに聞いてみると、その日のROCCOは21時30分からしか空いていない、とのこと。Crudo Barのカウンター(ハイチェアの席)なら18時45分か19時45分が取れると言われて、いったん18時45分で3人分を予約しました。予約は2時間制で、直前の取り消しや来なかった場合は1人25ユーロ(約4,400円)かかる、という条件です。
Crudo BarでもROCCOの料理はほとんど頼めるそうですが、ROCCOのメニューを中心に食べたいならレストランのほうがいい、とも教えてもらいました。結局この日は昼ごはんが予定より遅くなってしまい、昼すぎにチャットで相談して、21時30分のROCCOに変えてもらえました。こういう細かい変更にもすぐ応じてもらえるのは、本当に助かります。


夜のROCCOは、朝とはがらっと変わってにぎやかでした。入口の近くではDJがレコードをかけていて、席はほとんど埋まっています。テーブルの皿は緑の縁に「ROCCO」の金の文字で、朝の皿とはまた違うデザインでした。


最初に出てきたのは、薄切りのハムとグリッシーニ、オリーブ入りのフォカッチャ。白ワインを飲みながら、これだけでもけっこうお腹が満たされます。

スープは、なめらかなオレンジ色。真ん中に白いほぐし身がのっていて、香りがとてもよかったです。

パスタは太い筒のような形で、ソースには甲殻類の身がごろっと入っていました。テーブルにはROCCOのラベルのオリーブオイルの瓶も置いてあります。


いちばん盛り上がったのがこれ。大きなチーズの塊をテーブルの横まで運んできて、その中でパスタを和えてくれます。目の前でぐるぐる混ぜてもらうのを、思わず動画で撮ってしまいました。できあがりは、きのこの入ったクリーミーな平打ちパスタです。

タコの足のグリルには、小さなじゃがいもが添えてありました。前の晩にもタコのフライを食べたばかりですが、こちらは見た目からして迫力があります。

最後は、らせん状のスタンドにのった小さなお菓子。気づけば日付が変わる直前で、2時間以上ゆっくり食べていました。
この夜の夕食は、明細では249.00ユーロと63.07ユーロの2行に分かれていて、合わせて312.07ユーロ(約55,300円)。ここに心付けが32.10ユーロ(約5,700円)付いていました。3人分とはいえ、なかなかのお値段です。それでも、チーズの塊のパスタを目の前で見られたのは、この旅のいい思い出になりました。
チェックアウトと明細の合計

チェックアウトの前に寄った館内の化粧室も、壁から天井まで熱帯の植物柄で、床はモザイク。最後までこのホテルらしい凝りようでした。

お昼すぎにホテルを出て、空港へ向かいました。入口のプレートには「EXPLORERS HOTEL」と5つの星。3泊したあとだと、探検家のホテルという言葉がしっくりきます。
チェックアウトのあとに届いた明細は、こんな内訳でした。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 部屋代と宿泊税(2室3泊) | 4,349.00ユーロ(約771,200円) |
| ROCCOの夕食 | 312.07ユーロ(約55,300円) |
| ROCCOの心付け | 32.10ユーロ(約5,700円) |
| チェックアウト時のサービス料の目安 | 44.41ユーロ(約7,900円) |
| 合計 | 4,737.58ユーロ(約840,100円) |
部屋代と宿泊税だけなら、予約のときの4,435.26ユーロより少し安い4,349.00ユーロ。夕食などを足して、合計は4,737.58ユーロ(約840,100円)になりました。
あとでポイントの付き方を確かめると、ROCCOの夕食の分が入っていないように見えたので、ホテルに問い合わせてみました。返事は、ROCCOとCrudo Bar、Gastrobarは外部の会社が運営しているので、Marriott Bonvoyのポイントの対象外です、とのこと。部屋に付けて払っても、ポイントにはならないんですね。ここは事前に知っておきたかったところです。
立地とアクセス

ホテルがあるのはシアード地区のRua Capelo。淡いピンクの建物に緑と赤のひさしが並んでいて、朝の光の中で見ると、夜中に着いたときとはまるで別の場所のようでした。
ロシオ広場やレスタウラドーレス広場までは、坂を下って歩いて10分ほど。買い物にもごはんにも歩いて行けるので、観光の拠点としてはかなり便利です。ただ、まわりは石畳の坂道なので、スーツケースを引いて歩くのは大変そうでした。
系列と会員ステータスの特典
ジ・アイヴェンスはオートグラフ コレクションのホテルで、Marriott Bonvoyの上級会員特典の対象です。今回の宿泊時、私はチタンエリートでした。
- ブランドオートグラフ
- 会員プログラムMarriott Bonvoy
- 宿泊時のステータスチタンエリート
Marriott Bonvoyのステータス別の主な特典
並びは全会員から上位の順です。上位のステータスには、その前に並ぶ特典も付きます。*は空室・予約状況によるものです。
全会員
- 客室内Wi-Fi無料
- 会員限定料金
- モバイルチェックイン・モバイルキー
シルバーエリート
- ポイント10%ボーナス
- 優先レイトチェックアウト
- 完全予約保証
ゴールドエリート
- ポイント25%ボーナス
- 14時までのレイトチェックアウト*
- 客室アップグレード*
- ウェルカムギフト(ポイント)
プラチナエリート
- ポイント50%ボーナス
- 16時までのレイトチェックアウト
- 一部スイートを含む客室アップグレード*
- ウェルカムギフト(ポイント・朝食・アメニティなど。選べる内容はブランド・地域・ラウンジの有無で違う)
- ラウンジアクセス(ラウンジのあるブランド)
- 年間チョイス特典(50泊。ナイトリーアップグレードアワード5泊分など)
チタンエリート筆者
- ポイント75%ボーナス
- 48時間前予約保証
- 年間チョイス特典(75泊)
- ユナイテッド航空プレミアシルバー
アンバサダーエリート
- アンバサダーサービス
- Your24(チェックイン時刻から24時間滞在)
※プログラム全体の一般的な内容です。ブランドや予約方法・ホテルによって違う場合があります(2026年10月時点)。
よかったところ・気になったところ
よかったところ
- 吹き抜けのロビーやカードキーの袋まで、探検家のテーマが徹底している
- 毎日のお菓子とスナック、ミニバー(ウォッカとシャンパン以外)が無料
- ミニバーは朝・昼・夜の3回補充してくれる
- アメニティがアクア ディ パルマ
- ROCCOの朝食がおいしい
- ROCCOの夕食は、チーズの塊で和えるパスタなど目の前で楽しめる
- コンシェルジュがチャットで夕食の予約や変更にすぐ応じてくれた
- シアードにあって、繁華街まで歩いて行ける
- 夜中の到着でも気持ちよく迎えてくれた
気になったところ
- 料金はかなり高め
- ROCCO・Crudo Bar・Gastrobarの飲食はMarriott Bonvoyのポイントの対象外
- 人気のROCCOは当日だと夜遅い時間しか空いていないことがある
- 部屋は広くはない
- まわりは石畳の坂道で、スーツケースだと少し大変
まとめ
ジ・アイヴェンスは、吹き抜けのロビーから部屋の小物まで、探検家の屋敷のような世界観が楽しいホテルでした。毎日置いてくれるお菓子と、朝・昼・夜に補充される無料のミニバー、そしてROCCOの夕食には、本当に驚かされました。
明細の合計は4,737.58ユーロで、今回の旅でいちばん高いホテルでしたが、夜中に着いてロビーを見上げた瞬間に、来てよかったと思えたので、そこは納得しています。
シアードにあって歩いてどこへでも行けるのも、リスボンではありがたいところです。ROCCOで食事をするなら早めに予約すること、ROCCOの分はポイントが付かないことだけは、覚えておくといいと思います。