羽田空港の誘導路を第3ターミナルへ向かうデルタ航空のエアバスA350-900
羽田空港のデルタ航空A350-900(2024年・参考) 画像:BWard 1997/Wikimedia Commons(CC BY 4.0)

デルタ航空スカイマイルの上級会員「メダリオン」は、利用金額などに応じて貯まるMQDという指標の、1年間の合計で決まります。2026年の実績で決まる2027年の条件は、シルバー5,000、ゴールド10,000、プラチナ15,000、ダイヤモンド28,000MQDです。

日本から取りやすいのは、日本発行のデルタのカードです。デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードなら、入会から1年間ゴールドメダリオン(スカイチーム エリートプラス)が付きます。ANAやJALのステータスで申し込めるステータスマッチもあるので、あわせて書いていきます。

メダリオンの基本情報
条件
MQDだけ(搭乗回数・距離の条件なし)
集計期間
1月1日〜12月31日(毎年リセット)
2027年の資格
2026年の実績で決まり、2028年1月31日まで有効
スカイチーム
シルバーはエリート、ゴールド以上はエリートプラス
日本発行カード
利用1,000円で1MQD、カードブランドごとに年2,500MQD(2ブランドまで)
目次
  1. メダリオンの条件(MQD)
  2. MQDの貯め方
  3. 日本発行のデルタのカード
  4. メダリオンの特典とスカイチーム
  5. ラウンジ(スカイクラブ)の使い方
  6. ステータスマッチ・チャレンジ
  7. まとめ

メダリオンの条件(MQD)

2027年のメダリオンは、2026年1〜12月のMQDで決まります。

メダリオン必要なMQDスカイチーム
シルバー5,000エリート
ゴールド10,000エリートプラス
プラチナ15,000エリートプラス
ダイヤモンド28,000エリートプラス

MQDは暦年ごとにリセットされます。デルタ便で100万マイルを飛んだ人には、毎年の無償のメダリオンが付きます。

スカイチームのラウンジに入れるエリートプラスは、ゴールドからです。回数や距離ではなく、MQDの合計だけで決まるのはとても分かりやすいと思います。ANAやJALの修行のように、安い便を何回も乗る作戦が使えないのは、好みが分かれるところかもしれません。

MQDの貯め方

貯め方は大きく3つです。

左に飛行機のチケット、クレジットカード、ギフトボックスの3つのアイコンを縦に並べ、それぞれから流れる色違いのコインが中央の1本の大きな目盛り付きの柱に溜まり、柱の右側に4段の階段(銀・金・白金・ダイヤの色)が並ぶ横長の図解
航空券の支払いと日本発行カードの支払い、毎年最初に付く分の3つが合わさってメダリオンの段に届く仕組みのイメージ。イラスト(AI生成)
方法MQD
デルタ便名の航空券1ドルで1MQD
日本発行のデルタのカード1,000円で1MQD+年2,500MQD
デルタバケーション1ドルで1MQD
  • 航空券デルタか提携社が運航する「デルタ便名」の便が対象(一部の提携航空会社の便名の航空券も)。基本運賃と航空会社のサーチャージは入り、政府が課す税金・手数料は入らない。デルタ・メイン ベーシック(ベーシックエコノミー)は対象外
  • カード(MQD Headstart)資格取得年ごとに2,500MQD。カードの枚数ではなくブランド(アメックス・ダイナース・JCB・TRUST CLUB VISA)ごとで、2ブランドの5,000MQDまで
  • カードの支払い対象の支払い1,000円ごとに1MQD

2ブランド持てば、それだけでシルバーの5,000MQDに届く計算です。カードを持つだけでここまで進むのは、日本に住んでいる人にはかなりありがたいです!

カードだけでゴールドに届くには

1枚のカードだけで計算すると、ゴールドの10,000MQDのうち2,500は最初に付くので、残りの7,500MQDは750万円の利用です。シルバーなら、残り2,500MQDで250万円になります。

750万円はさすがに簡単な額ではありません。ただ、アメックス・ゴールドには、あとで書く「年間150万円のカード利用でゴールドを継続」という別の仕組みがあります。年間の利用額がそこまで多くないなら、こちらのほうがずっと近道です。

日本発行のデルタのカード

日本発行のスカイマイルのカードは8種類あります。どれもMQDの1,000円で1MQDと年2,500MQDは同じで、違いはカード自体に付くメダリオンとラウンジです。

カードカードで付くもの
アメックス・ゴールド1年目ゴールドメダリオン
アメックス(一般)1年目シルバーメダリオン
TRUST CLUB プラチナ VISAスカイクラブ年6回
TRUST CLUB ゴールド VISAスカイクラブ年3回
ダイナースクラブスカイクラブ年3回
JCBゴールド・JCB・テイクオフJCBMQDのみ

スカイクラブの回数は、1暦年ごとに「3回または3名様」のように、本人と同伴者を合わせた数です。2人で使うと1回で2回分になるので、思ったより早くなくなりそうです

アメックス・ゴールドの2年目から

デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの年会費は28,600円(税込)です。1年目(初回プログラム期間)はゴールドメダリオンが無条件で付きます。

2年目からは、前のプログラム期間のカード利用額で決まります。初回のプログラム期間は入会から1年間で、MQDを数える1〜12月とは別の区切りです。ここは混乱しやすいので、カレンダーに書いておくくらいがちょうどいいと思います。

前の期間の利用額次の期間のメダリオン
150万円以上ゴールド
100万円以上シルバー
100万円未満なし

家族カードの利用分も合算されますが、メダリオンが付くのは本会員だけです。年会費など、対象外になる利用もあります。

年会費28,600円で、飛行機に乗らなくてもスカイチームのエリートプラスが付くのは、かなり思い切った仕組みだと感じます。国内線の空港のカードラウンジについては、空港ラウンジに入れるクレジットカード(国内線)で、デルタのアメックスも含めて比べています。

メダリオンの特典とスカイチーム

  • 無料アップグレード対象路線のデルタ・ファーストなどへ。ファーストの確定は、空席があればシルバーは出発24時間前、ゴールドは72時間前、プラチナとダイヤモンドは120時間前から。ベーシック運賃は対象外
  • 優先搭乗シルバーはゾーン5、ゴールドとプラチナはゾーン4、ダイヤモンドはゾーン2
  • 受託手荷物料金の免除あり。無料になる個数はレベルや路線、クラスで変わる
  • スカイチームの便シルバーはエリート、ゴールド以上はエリートプラス。エリートプラスは国際線に乗るときにラウンジが使え、同じ便に乗る同伴者を1名まで連れて入れる
  • 手荷物の追加エリートは10kg、エリートプラスは20kg(個数制なら1個)
  • チョイスベネフィットプラチナは1つ、ダイヤモンドは3つ。ダイヤモンドはそのうち2つを使ってスカイクラブの個人会員を選ぶこともできる

アメリカの国内線は手荷物の料金がかかることが多いので、受託手荷物の免除はうれしい特典です

ラウンジ(スカイクラブ)の使い方

アメックス・ゴールドなら、デルタ スカイクラブ、スカイチーム加盟社のラウンジ、スカイチーム ラウンジを、カードの本会員と同伴者1名まで無料で使えます。条件は、カードを持っていて、ゴールド以上のメダリオンがあることです。

このカードでスカイクラブを使えるのは、スカイチーム加盟社が運航する国際線に乗るときか、その前後に同じ日の国内線を乗り継ぐときです。国内線だけの日や、デルタ・メイン ベーシックで乗るときは対象外です。スカイチーム共通のラウンジ特典とは、使える条件が違います。アメリカ国内だけの移動で使えないのは、少しもったいない気がします。

ステータスマッチ・チャレンジ

ほかの航空会社のエリートステータスを見せると、同じくらいのメダリオンが90日間付く「ステータスマッチ・チャレンジ」があります。日本の2社は、こう対応しています。

いまのステータスマッチ後90日で必要なMQD
ANAブロンズ/JALクリスタルシルバー1,250
ANAプラチナ/JALサファイアゴールド2,500
ANAダイヤモンド/JALプレミア・ダイヤモンドプラチナ3,750

90日の間に表のMQDを貯め、デルタ便名の便(ベーシックを除く)に1回以上乗ると、メダリオンが延長されます。フライト以外で付いたMQDも数えられますが、カードのMQD Headstartは入りません。2026年中に登録して条件を満たすと、2028年1月31日(2027年のメダリオン年度の終わり)まで使えます。ダイヤモンドへのマッチはありません。

申し込みの条件は次のとおりです。

  • 会員歴スカイマイルの会員になって30日以上たっている
  • 搭乗歴過去3年に、ベーシックより上の運賃でデルタ便名の便に1回以上乗っている
  • キャンペーン2023〜2026年にステータスマッチなどのメダリオンのキャンペーンを使っていない
  • いまのステータスその会社の公表された条件で取ったもの(無償・キャンペーンのステータスは不可)
  • 証明名前とステータスが分かる会員証と、名前入りの利用明細の両方をアップロード

90日は登録確認のメールから24時間以内に始まるので、乗る予定を決めてから申し込む形になります。思いつきで申し込むと、90日があっという間に過ぎてしまいそうです!

JALのサファイアやANAのプラチナの取り方は、JALサファイア修行とSFC修行の記事に書いています。

まとめ

デルタのメダリオンは、日本ではカードと組み合わせて考えるのが現実的です。アメックス・ゴールドなら1年目はゴールドメダリオンで、2年目からは150万円の利用が目安です。

ANAかJALのステータスがあるなら、デルタに乗る予定に合わせてマッチを使う方法もあります。スカイチームのラウンジにも入れるようになると、3つのアライアンスどれに乗っても困らなくなるので、個人的にはちょっと惹かれる選択肢です。