香港国際空港のキャセイパシフィック「ザ・ピア」ファーストクラスラウンジのダイニング。緑のソファと木の天井
ワンワールド エメラルドで入った香港のザ・ピア ファースト(2026年8月)

海外の航空会社の上級会員は、どこの会社のものでも、同じ航空会社グループ(アライアンス)の便に乗れば共通の特典が付きます。いちばん効くのはラウンジで、スターアライアンス ゴールド、ワンワールド サファイア、スカイチーム エリートプラスがあれば、エコノミーでも出発前にラウンジへ入れます。

日本に住んでいて取りやすいのは、ANAのSFC(ゴールド)、JALのJGC(サファイア)、デルタ スカイマイル アメックス・ゴールド・カード(エリートプラス)の3つです。私はSFCとJGCの会員で、2025年からはJMBダイヤモンド(ワンワールド エメラルド)も使っています。実際にラウンジに入った体験も混ぜながら、3つの違いを書いていきます。

3つのアライアンスの上級会員
スターアライアンス
ゴールド(その下にシルバー)
ワンワールド
エメラルド・サファイア(その下にルビー)
スカイチーム
エリートプラス(その下にエリート)
ラウンジ
ゴールド・サファイア・エリートプラスからエコノミーでも可(条件あり)
日本での取り方
搭乗(ANA・JAL)、カード(SFC・JGC・デルタ)、ステータスマッチ
目次
  1. 3つのアライアンスの上級会員を比べる
  2. スターアライアンス ゴールド
  3. ワンワールド サファイアとエメラルド
  4. スカイチーム エリートプラス
  5. 日本在住者の取り方(搭乗・カード)
  6. ステータスマッチとチャレンジ
  7. まとめ

3つのアライアンスの上級会員を比べる

ラウンジに入れる段階のステータスを並べると、こうなります。

横に並んだ3本の階段
3つの航空アライアンスそれぞれに上級会員の段があり、上の段(ゴールド・サファイア/エメラルド・エリートプラス)からエコノミーでも空港ラウンジに入れることのイメージ。イラスト(AI生成)
ステータスラウンジ手荷物の追加保安検査の優先
スター ゴールドビジネスラウンジ20kgか1個あり(Gold Track)
ワンワールド エメラルドファーストとビジネス20kgか1個あり
ワンワールド サファイアビジネスラウンジ15kgか1個なし
スカイチーム エリートプラス国際線・一部国内線20kgか1個あり

どれも、その空港に入れるラウンジがあることと、同じアライアンスの便に当日乗ることが前提です。保安検査の優先レーンは、空港によって無いこともあります。

ワンワールドだけは上が2段になっていて、エメラルドならエコノミーでもファーストクラスのラウンジに入れます。エコノミーの搭乗券でファーストのラウンジに入るのは、何度やっても少しどきどきします!

スターアライアンス ゴールド

ゴールドの特典は、優先チェックイン、20kgか1個の手荷物の追加、Gold Track(保安検査・出国審査の優先)、ラウンジ、優先搭乗、手荷物の優先、空席待ちの優先です。シルバーは空席待ちと空港での空席待ちの優先だけになります。Light運賃では手荷物が付かない会社があるなど、手荷物と座席の細かい決まりはスターアライアンス・ゴールドの手荷物と座席の記事にまとめました。

リスボン空港のTAP premium loungeの黒い入口と、Star Alliance GOLDの表示
リスボン空港のTAPのラウンジ(2023年1月)

2023年1月にリスボンで寄ったTAPのラウンジにも、入口にゴールドのマークがありました。黒い入口がちょっとかっこよくて、思わず写真を撮っています!このときの様子はTP1364の搭乗記に書いています。

ラウンジに入れる条件

ゴールドは座席のクラスに関係なく、加盟社の便に当日乗るなら、その空港の加盟社のビジネスクラスラウンジに入れます。入口にスターアライアンス ゴールドのロゴがあるラウンジが対象で、同じ便に乗る同伴者を1名まで連れて入れます。

例外として、ユナイテッド航空のMileagePlusのゴールドは、アメリカ国内のユナイテッドクラブには国際線に乗るときしか入れません。ルフトハンザのファーストクラスラウンジや、シンガポール航空のThe Private Roomなどの専用ラウンジも対象外です。

成田空港第1ターミナル南ウイングのスターアライアンスのカウンター
成田空港第1ターミナル南ウイングのスターアライアンスのカウンター(2026年8月)

ユナイテッドの上級会員の中身と、2027年からの条件の変更はMileagePlusプレミアの記事にまとめました。

ワンワールド サファイアとエメラルド

エメラルドはファーストとビジネスのラウンジ、サファイアはビジネスのラウンジが使えます。手荷物の追加は、重さで決める路線ならエメラルドが20kg、サファイアが15kgです。サファイアの+1個は合計2個までといった細かい決まりは、ワンワールドの手荷物と座席の記事に書いています。

保安検査のファストトラックはエメラルドの特典で、サファイアには付きません。ラウンジには、どちらも同伴者を1名まで連れて入れます。

ラウンジは、ワンワールド加盟社が販売して運航する便に乗るときが対象です。同伴者も同じ条件の便に乗る人に限られ、ブリティッシュ・エアウェイズのコンコルドルームなどは対象外です。

サファイアで入ったアメリカのラウンジ

ロサンゼルス空港のアメリカン航空ラウンジ。FLAGSHIPと書かれたコースターの上のドリンク
LAXのアメリカン航空のラウンジ(2024年8月)
フィラデルフィア空港のアメリカン航空ラウンジのカウンター。マカロン、サラダ、スープ、アイスティー
フィラデルフィアのラウンジ(2024年8月)

2024年の夏は、JALのサファイアでアメリカ国内線のラウンジに何度も入りました。乗っていたのはエコノミーです。アメリカの空港はゲート前が混んでいて座る場所もないことが多いので、ラウンジに入れるだけで本当に助かりました

JALのワンワールド・サファイアで、アメリカ国内線のエコノミーでもラウンジを使えました。アメリカン航空やアラスカ航空の会員資格で入る場合は、条件が違います。日本のステータスのほうが現地で有利になることがあるのは、ちょっと面白いところです。くわしくはAA4925の搭乗記とAA4584の搭乗記に書いています。

シアトル空港のアラスカ航空ラウンジのテーブルに置かれたLET'S CONNECTのWi-Fi案内
シアトルのアラスカ・ラウンジ(2024年8月)

シアトルでは、アラスカ航空のラウンジにも入っています(アラスカ航空の搭乗記)。

エメラルドで入ったファーストクラスラウンジ

シドニー空港のカンタス・ファーストラウンジにあるパタパタ式の出発案内板。CX110 HONG KONG ON TIME
シドニーのカンタス・ファーストラウンジ
シドニー空港のカンタス・ファーストラウンジの朝食。トーストとベーコン、ポーチドエッグ、ソーセージ
ラウンジの朝食

2026年8月は、JMBダイヤモンド(エメラルド)で、エコノミーのままシドニーのカンタスのファーストラウンジと、香港のキャセイ「ザ・ピア」のファーストに入りました。

シドニーではパタパタ式の出発案内板に自分の便が出ていて、それだけで気分が上がりました!朝食のポーチドエッグもおいしくて、朝早い便でもラウンジのおかげで機嫌よく出発できました。CX110の搭乗記とキャセイのザ・ピア ファーストクラスラウンジの記事に、料理の写真を載せています。

キャセイ自身の会員プログラムでいうと、ゴールドがサファイア、ダイヤモンドがエメラルドです。条件はキャセイの会員ステータスの記事に書きました。

香港のキャセイ「ザ・ピア」ファーストのテーブルに置いた、ワンタンと青菜の入った麺のスープとたれの小皿
ザ・ピアで頼んだワンタン麺

スカイチーム エリートプラス

スカイチームでは、エリートとエリートプラスの両方に、優先チェックイン、優先搭乗、空席待ちの優先などが付きます。手荷物の追加はエリートが10kg、エリートプラスが20kg(個数制なら1個)です。

エリート 優先チェックイン・優先搭乗 手荷物+10kg エリートプラス +ラウンジ +予約の保証 優先チェックイン・優先搭乗 手荷物+20kg
スカイチームの上級会員の2つの段

ラウンジに入れる条件

スカイチームのラウンジ特典はエリートプラスが対象です。加盟社が運航する国際線や対象の乗り継ぎで使えて、同じ便に乗る同伴者も1名まで入れます。2025年4月からは、一部のラウンジで国内線だけの旅程にも対象が広がりました。

使えるラウンジや、出発の何時間前から入れるかは空港ごとに違うので、行く前に確かめておくと安心です。

ほかに、エリートプラスには、6時間以上の長距離国際線でエコノミーが満席のとき、24時間前までなら普通運賃で席を確保できる「予約の保証」もあります。

日本の航空会社はスカイチームに入っていないので、日本から取るならデルタ航空のスカイマイルが中心になります。デルタのゴールドメダリオン以上がエリートプラスです(デルタのメダリオンの記事)。

日本在住者の取り方(搭乗・カード)

日本に住んでいる人が使える主な方法を並べました。

方法条件の目安付くステータス
ANAのプラチナ→SFC年50,000PP(うちANAグループ運航便25,000PP)スター ゴールド
JMBサファイア年50,000FOPか50回サファイア
JGC(Life Status)1,500LSP+カードサファイア
デルタ アメックス・ゴールド入会で1年間エリートプラス

ANAのSFCと、JALのサファイア・JGC

ANAは、1年でプラチナ(50,000PP)に届くとスーパーフライヤーズカード(SFC)に申し込めます。カードを持っている間はスターアライアンス ゴールドが続く仕組みで、取り方はSFC修行の記事にあります。

ただし、2028年4月からは年間の決済額で「SFC PLUS」と「SFC LITE」に分かれ、LITEはANA以外のスターアライアンス便では「シルバー」の扱いになります。カードさえ持っていればずっと安泰、ではなくなるのは正直ちょっと残念です。300万円の判定期間はSFC改定 2028年の記事に書きました。

羽田空港の展望デッキから見た、搭乗橋につながるJALの機体
サファイアを取った年の羽田(2023年4月)

JALは、1年の搭乗でJMBサファイアを取るか、生涯の実績でLife Status ポイントを1,500貯めてJGCに入ると、ワンワールド サファイアになります。私は2023年に30回・50,996FOPでサファイアになり、その後JGCにも入りました(JALサファイア修行の記録・JGC修行の記録)。

関西空港第1ターミナル出国後のKIX NORTH LOUNGEの金色の文字と営業時間の案内
キャセイの関空発でサファイアの搭乗券(2024年9月)

2024年9月のキャセイの便では、予約にJALの会員番号を入れておくと、エコノミーの搭乗券にラウンジの案内が付きました(関空→香港→シドニーの搭乗記)。番号を入れておくだけでいいので、忘れずに入れておきたいところです

カードの入会で付く(デルタ)

デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(年会費28,600円)に入会すると、1年間ゴールドメダリオンが付きます。2年目からは、年間のカード利用が150万円以上でゴールド、100万円以上でシルバーです。

飛行機に乗らなくても、入会しただけでエリートプラスになる方法です。修行のことを考えると、いちばん手軽な入口かもしれません。ほかの日本発行のデルタのカードとの違いはデルタ スカイマイルのメダリオンの記事で比べています。

ステータスマッチとチャレンジ

ほかの航空会社のステータスを見せて、同じくらいのステータスを期間限定でもらえる仕組みです。期間中に決められた回数や金額を乗ると、そのステータスが延長されます。日本のステータスで申し込めるものはこの2つです。

申込先JALサファイアだと期間と条件
ユナイテッドPremier Gold120日で10回・3,400PQP
デルタゴールド90日で2,500MQD

ユナイテッドの受付は2026年12月21日までで、条件はユナイテッド運航便で満たす必要があります。デルタの一覧には、JALのほかANAのブロンズ・プラチナ・ダイヤモンドも載っています。

今の資格を見せる JALサファイアなど 期間限定でもらう 90日・120日 条件を満たす 延長される
ステータスマッチ・チャレンジの流れ

どちらも、過去に同じようなマッチを使っていると申し込めません。デルタは、2023年1月以降にステータスマッチ・チャレンジに登録したことがある人が対象外で、条件を満たすと、マッチしたステータスが2028年1月31日まで続きます。過去の利用歴にも条件があるので、乗る予定が固まった時期に申し込むのがよさそうです。

くわしい条件は、ユナイテッドのMileagePlusプレミアとデルタ スカイマイルのメダリオンの記事に分けて書きました。ホテルのステータスマッチはホテルのステータスマッチ 2026にあります。

まとめ

日本から取るなら、ANAかJALの便に乗るか、デルタのカードに入るかが中心です。私はSFCとJGCを持っていて、アメリカではサファイア、2026年はエメラルドでラウンジを使いました。

どれを取るか迷ったら、自分がよく乗る路線の多いアライアンスから選ぶのがいちばんだと思います。使う回数が増えるほど、取ってよかったと感じる場面も増えていきました。