
海外の航空会社の上級会員は、どこの会社のものでも、同じ航空会社グループ(アライアンス)の便に乗れば共通の特典が付きます。いちばん効くのはラウンジで、スターアライアンス ゴールド、ワンワールド サファイア、スカイチーム エリートプラスがあれば、エコノミーでも出発前にラウンジへ入れます。
日本に住んでいて取りやすいのは、ANAのSFC(ゴールド)、JALのJGC(サファイア)、デルタ スカイマイル アメックス・ゴールド・カード(エリートプラス)の3つです。私はSFCとJGCの会員で、2025年からはJMBダイヤモンド(ワンワールド エメラルド)も使っています。実際にラウンジに入った体験も混ぜながら、3つの違いを書いていきます。
- スターアライアンス
- ゴールド(その下にシルバー)
- ワンワールド
- エメラルド・サファイア(その下にルビー)
- スカイチーム
- エリートプラス(その下にエリート)
- ラウンジ
- ゴールド・サファイア・エリートプラスからエコノミーでも可(条件あり)
- 日本での取り方
- 搭乗(ANA・JAL)、カード(SFC・JGC・デルタ)、ステータスマッチ
目次
3つのアライアンスの上級会員を比べる
ラウンジに入れる段階のステータスを並べると、こうなります。

| ステータス | ラウンジ | 手荷物の追加 | 保安検査の優先 |
|---|---|---|---|
| スター ゴールド | ビジネスラウンジ | 20kgか1個 | あり(Gold Track) |
| ワンワールド エメラルド | ファーストとビジネス | 20kgか1個 | あり |
| ワンワールド サファイア | ビジネスラウンジ | 15kgか1個 | なし |
| スカイチーム エリートプラス | 国際線・一部国内線 | 20kgか1個 | あり |
どれも、その空港に入れるラウンジがあることと、同じアライアンスの便に当日乗ることが前提です。保安検査の優先レーンは、空港によって無いこともあります。
ワンワールドだけは上が2段になっていて、エメラルドならエコノミーでもファーストクラスのラウンジに入れます。エコノミーの搭乗券でファーストのラウンジに入るのは、何度やっても少しどきどきします!
スターアライアンス ゴールド
ゴールドの特典は、優先チェックイン、20kgか1個の手荷物の追加、Gold Track(保安検査・出国審査の優先)、ラウンジ、優先搭乗、手荷物の優先、空席待ちの優先です。シルバーは空席待ちと空港での空席待ちの優先だけになります。Light運賃では手荷物が付かない会社があるなど、手荷物と座席の細かい決まりはスターアライアンス・ゴールドの手荷物と座席の記事にまとめました。

2023年1月にリスボンで寄ったTAPのラウンジにも、入口にゴールドのマークがありました。黒い入口がちょっとかっこよくて、思わず写真を撮っています!このときの様子はTP1364の搭乗記に書いています。
ラウンジに入れる条件
ゴールドは座席のクラスに関係なく、加盟社の便に当日乗るなら、その空港の加盟社のビジネスクラスラウンジに入れます。入口にスターアライアンス ゴールドのロゴがあるラウンジが対象で、同じ便に乗る同伴者を1名まで連れて入れます。
例外として、ユナイテッド航空のMileagePlusのゴールドは、アメリカ国内のユナイテッドクラブには国際線に乗るときしか入れません。ルフトハンザのファーストクラスラウンジや、シンガポール航空のThe Private Roomなどの専用ラウンジも対象外です。

ユナイテッドの上級会員の中身と、2027年からの条件の変更はMileagePlusプレミアの記事にまとめました。
ワンワールド サファイアとエメラルド
エメラルドはファーストとビジネスのラウンジ、サファイアはビジネスのラウンジが使えます。手荷物の追加は、重さで決める路線ならエメラルドが20kg、サファイアが15kgです。サファイアの+1個は合計2個までといった細かい決まりは、ワンワールドの手荷物と座席の記事に書いています。
保安検査のファストトラックはエメラルドの特典で、サファイアには付きません。ラウンジには、どちらも同伴者を1名まで連れて入れます。
ラウンジは、ワンワールド加盟社が販売して運航する便に乗るときが対象です。同伴者も同じ条件の便に乗る人に限られ、ブリティッシュ・エアウェイズのコンコルドルームなどは対象外です。
サファイアで入ったアメリカのラウンジ


2024年の夏は、JALのサファイアでアメリカ国内線のラウンジに何度も入りました。乗っていたのはエコノミーです。アメリカの空港はゲート前が混んでいて座る場所もないことが多いので、ラウンジに入れるだけで本当に助かりました
JALのワンワールド・サファイアで、アメリカ国内線のエコノミーでもラウンジを使えました。アメリカン航空やアラスカ航空の会員資格で入る場合は、条件が違います。日本のステータスのほうが現地で有利になることがあるのは、ちょっと面白いところです。くわしくはAA4925の搭乗記とAA4584の搭乗記に書いています。

シアトルでは、アラスカ航空のラウンジにも入っています(アラスカ航空の搭乗記)。
エメラルドで入ったファーストクラスラウンジ


2026年8月は、JMBダイヤモンド(エメラルド)で、エコノミーのままシドニーのカンタスのファーストラウンジと、香港のキャセイ「ザ・ピア」のファーストに入りました。
シドニーではパタパタ式の出発案内板に自分の便が出ていて、それだけで気分が上がりました!朝食のポーチドエッグもおいしくて、朝早い便でもラウンジのおかげで機嫌よく出発できました。CX110の搭乗記とキャセイのザ・ピア ファーストクラスラウンジの記事に、料理の写真を載せています。
キャセイ自身の会員プログラムでいうと、ゴールドがサファイア、ダイヤモンドがエメラルドです。条件はキャセイの会員ステータスの記事に書きました。

スカイチーム エリートプラス
スカイチームでは、エリートとエリートプラスの両方に、優先チェックイン、優先搭乗、空席待ちの優先などが付きます。手荷物の追加はエリートが10kg、エリートプラスが20kg(個数制なら1個)です。
ラウンジに入れる条件
スカイチームのラウンジ特典はエリートプラスが対象です。加盟社が運航する国際線や対象の乗り継ぎで使えて、同じ便に乗る同伴者も1名まで入れます。2025年4月からは、一部のラウンジで国内線だけの旅程にも対象が広がりました。
使えるラウンジや、出発の何時間前から入れるかは空港ごとに違うので、行く前に確かめておくと安心です。
ほかに、エリートプラスには、6時間以上の長距離国際線でエコノミーが満席のとき、24時間前までなら普通運賃で席を確保できる「予約の保証」もあります。
日本の航空会社はスカイチームに入っていないので、日本から取るならデルタ航空のスカイマイルが中心になります。デルタのゴールドメダリオン以上がエリートプラスです(デルタのメダリオンの記事)。
日本在住者の取り方(搭乗・カード)
日本に住んでいる人が使える主な方法を並べました。
| 方法 | 条件の目安 | 付くステータス |
|---|---|---|
| ANAのプラチナ→SFC | 年50,000PP(うちANAグループ運航便25,000PP) | スター ゴールド |
| JMBサファイア | 年50,000FOPか50回 | サファイア |
| JGC(Life Status) | 1,500LSP+カード | サファイア |
| デルタ アメックス・ゴールド | 入会で1年間 | エリートプラス |
ANAのSFCと、JALのサファイア・JGC
ANAは、1年でプラチナ(50,000PP)に届くとスーパーフライヤーズカード(SFC)に申し込めます。カードを持っている間はスターアライアンス ゴールドが続く仕組みで、取り方はSFC修行の記事にあります。
ただし、2028年4月からは年間の決済額で「SFC PLUS」と「SFC LITE」に分かれ、LITEはANA以外のスターアライアンス便では「シルバー」の扱いになります。カードさえ持っていればずっと安泰、ではなくなるのは正直ちょっと残念です。300万円の判定期間はSFC改定 2028年の記事に書きました。

JALは、1年の搭乗でJMBサファイアを取るか、生涯の実績でLife Status ポイントを1,500貯めてJGCに入ると、ワンワールド サファイアになります。私は2023年に30回・50,996FOPでサファイアになり、その後JGCにも入りました(JALサファイア修行の記録・JGC修行の記録)。

2024年9月のキャセイの便では、予約にJALの会員番号を入れておくと、エコノミーの搭乗券にラウンジの案内が付きました(関空→香港→シドニーの搭乗記)。番号を入れておくだけでいいので、忘れずに入れておきたいところです
カードの入会で付く(デルタ)
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(年会費28,600円)に入会すると、1年間ゴールドメダリオンが付きます。2年目からは、年間のカード利用が150万円以上でゴールド、100万円以上でシルバーです。
飛行機に乗らなくても、入会しただけでエリートプラスになる方法です。修行のことを考えると、いちばん手軽な入口かもしれません。ほかの日本発行のデルタのカードとの違いはデルタ スカイマイルのメダリオンの記事で比べています。
ステータスマッチとチャレンジ
ほかの航空会社のステータスを見せて、同じくらいのステータスを期間限定でもらえる仕組みです。期間中に決められた回数や金額を乗ると、そのステータスが延長されます。日本のステータスで申し込めるものはこの2つです。
| 申込先 | JALサファイアだと | 期間と条件 |
|---|---|---|
| ユナイテッド | Premier Gold | 120日で10回・3,400PQP |
| デルタ | ゴールド | 90日で2,500MQD |
ユナイテッドの受付は2026年12月21日までで、条件はユナイテッド運航便で満たす必要があります。デルタの一覧には、JALのほかANAのブロンズ・プラチナ・ダイヤモンドも載っています。
どちらも、過去に同じようなマッチを使っていると申し込めません。デルタは、2023年1月以降にステータスマッチ・チャレンジに登録したことがある人が対象外で、条件を満たすと、マッチしたステータスが2028年1月31日まで続きます。過去の利用歴にも条件があるので、乗る予定が固まった時期に申し込むのがよさそうです。
くわしい条件は、ユナイテッドのMileagePlusプレミアとデルタ スカイマイルのメダリオンの記事に分けて書きました。ホテルのステータスマッチはホテルのステータスマッチ 2026にあります。
まとめ
日本から取るなら、ANAかJALの便に乗るか、デルタのカードに入るかが中心です。私はSFCとJGCを持っていて、アメリカではサファイア、2026年はエメラルドでラウンジを使いました。
どれを取るか迷ったら、自分がよく乗る路線の多いアライアンスから選ぶのがいちばんだと思います。使う回数が増えるほど、取ってよかったと感じる場面も増えていきました。