プラハ空港のルフトハンザグループのカウンター。270番の表示と、ファーストクラス・ビジネスクラスの案内、Austrian、brussels、Lufthansa、SWISSのロゴ
プラハ空港のルフトハンザグループのカウンター(2026年10月)

2026年10月、スイス航空のヨーロッパ内のエコノミーで、スーツケースを預けようとしたら「スターアライアンス・ゴールドでも有料です」と言われました。ゴールドなら1個くらいは無料、と思い込んでいたので、正直かなりショックでした。

あとで調べてみると、ゴールドの手荷物の決まりは思っていたより会社ごとにばらばらでした。運賃の種類で付かないこともあれば、どの運賃でも付く会社もあります。重さもエコノミーとビジネスで違います。

ここでは、受託手荷物、同行者、座席指定、搭乗グループの細かい決まりを、2026年10月時点でまとめます。ゴールドの取り方や、ワンワールド・スカイチームとの全体の違いは航空会社の上級会員の記事に書いています。

  1. ① 手荷物は「+1個」か「+20kg」運賃に付いている個数に足す形。1個の重さは航空会社とクラスで変わります。
  2. ② 安い運賃は会社しだいルフトハンザ・スイスなどのヨーロッパ内のBasic・Lightは対象外。TAPやシンガポール航空は付きます。
  3. ③ 同行者・座席はほぼ付かない同行者はラウンジ1人まで。席はチェックインが開く時刻が狙い目です。
目次
  1. ゴールドの手荷物の基本(+1個か+20kg)
  2. 会社ごとの違い(加盟26社)
  3. ルフトハンザ・スイスのBasic・Lightは対象外
  4. スイス航空のEconomy Lightで有料だった話
  5. TAP・シンガポール航空は逆に手厚い
  6. 同行者には何が付くか
  7. 座席指定はいつ無料になるか
  8. 搭乗グループ
  9. コードシェア・乗り継ぎはどの会社のルール?
  10. 2026年の加盟社の変化
  11. まとめ

ゴールドの手荷物の基本(+1個か+20kg)

スターアライアンス全体で決まっているのは、実はたった1行です。「各社の手荷物のルールに応じて、+20kgか+1個。ただし各社の運賃規則に従う」。

つまり、どの運賃で付かないかを決めるのは、スターアライアンスではなく乗る航空会社です。ここが分かりにくさの元になっています。

路線の方式ゴールドの追加1個の重さ
個数制(日本発の多く)+1個航空会社・クラスによる
重量制+20kg合計の重さで数える

荷物1個の重さの上限は、航空会社と乗るクラスで変わります。ANAやスイス、TAPなどはエコノミー23kg、ビジネス32kg。ゴールドだからといって、一律に32kgまで増えるわけではありません。

もうひとつ大事なのが、ゴールドの特典は「運賃に付いている個数に+1個」だということ。運賃に預け荷物が0個なら、+1個も付かない会社があります。私がスイス航空でつまずいたのはまさにここでした。

会社ごとの違い(加盟26社)

スターアライアンスには、2026年10月時点で26社が加盟しています。ここでは全社について、他社のゴールド会員として乗るときの扱いを、会社ごとにまとめました。数が多いので、下の「一覧を開く」から乗る会社だけ見てください。

ちなみに加盟社の顔ぶれは、今年少し変わりました。3月にITAエアウェイズが加わり、アシアナ航空は12月16日で抜ける予定です。

加盟26社の一覧を開く(手荷物・座席・同行者・優先搭乗)

日本

ANA

エコノミー
+1個・23kg(重量制は+20kg)
ビジネス
+1個・32kg
付かない運賃
記載なし
座席指定
有料座席は有料のまま
同行者
記載なし
優先搭乗
Group 2

アジア

中国国際航空

エコノミー
+1個・23kg(国内線は+20kg)
ビジネス
+1個・23kg
付かない運賃
除外の記載なし
座席指定
有料席は有料(無料は自社Platinumだけ)
同行者
記載なし
優先搭乗
記載なし

深セン航空

エコノミー
+1個・23kg
ビジネス
+1個・23kg
付かない運賃
除外の記載なし
座席指定
記載なし(日本発は48時間前から選べる)
同行者
記載なし
優先搭乗
記載なし

エア・インディア

エコノミー
+20kg(国内線で記載)
ビジネス
記載なし
付かない運賃
除外の記載なし
座席指定
無料の記載なし
同行者
手荷物は本人だけ
優先搭乗
記載なし

アシアナ航空

エコノミー
+1個・23kg
ビジネス
+1個・32kg
付かない運賃
除外の記載なし
座席指定
48時間前から前方席も無料
同行者
記載なし
優先搭乗
ビジネスと一緒

エバー航空

エコノミー
+1個・23kg
ビジネス
+1個・32kg
付かない運賃
除外の記載なし(国際線)
座席指定
誰でも48時間前から無料
同行者
記載なし
優先搭乗
記載なし

シンガポール航空

エコノミー
+20kg(米加は+1個・23kg)
ビジネス
+20kg(米加は+1個・32kg)
付かない運賃
なし(Liteも対象)
座席指定
誰でも48時間前から無料
同行者
記載なし
優先搭乗
4段階の3番目

タイ国際航空

エコノミー
+1個・23kg
ビジネス
+1個・32kg
付かない運賃
記載なし(Saverは一部0個)
座席指定
有料席は有料(免除の記載なし)
同行者
記載なし
優先搭乗
記載なし

ヨーロッパ

エーゲ航空

エコノミー
+1個・23kg
ビジネス
+1個・32kg
付かない運賃
なし(どの運賃でも)
座席指定
無料の記載なし
同行者
記載なし
優先搭乗
ビジネスと一緒

オーストリア航空

エコノミー
+1個・23kg
ビジネス
+1個・32kg
付かない運賃
ヨーロッパ内のBasic・Light、長距離のLight
座席指定
無料の記載なし
同行者
記載なし
優先搭乗
Group 2

ブリュッセル航空

エコノミー
+1個・23kg
ビジネス
+1個・32kg
付かない運賃
Light(全路線)、ヨーロッパ内のBasic
座席指定
無料の記載なし
同行者
記載なし
優先搭乗
記載なし

クロアチア航空

エコノミー
+1個・23kg
ビジネス
+1個・32kg
付かない運賃
なし(FlyEasyも対象)
座席指定
チェックイン時は誰でも無料
同行者
記載なし
優先搭乗
記載なし

ITAエアウェイズ

エコノミー
記載なし
ビジネス
記載なし
付かない運賃
記載なし
座席指定
無料の記載なし
同行者
記載なし
優先搭乗
Group 2

LOTポーランド航空

エコノミー
+1個・23kg
ビジネス
+1個・32kg
付かない運賃
なし(Saverも対象)
座席指定
誰でも36時間前から無料
同行者
記載なし
優先搭乗
記載なし

ルフトハンザ

エコノミー
+1個・23kg
ビジネス
+1個・32kg
付かない運賃
ヨーロッパ内のBasic・Light
座席指定
無料にならない
同行者
一緒にチェックインすれば同じグループ
優先搭乗
Group 2

スイス航空

エコノミー
+1個・23kg
ビジネス
+1個・32kg
付かない運賃
ヨーロッパ内のBasic・Light
座席指定
無料の記載なし
同行者
一緒にチェックインすれば同じグループ
優先搭乗
Group 2

TAPポルトガル航空

エコノミー
+1個・23kg
ビジネス
+1個・32kg
付かない運賃
なし(Discountも対象)
座席指定
無料の記載なし
同行者
記載なし
優先搭乗
記載なし

ターキッシュ エアラインズ

エコノミー
+1個・23kg(重量制は+20kg)
ビジネス
+1個・32kg
付かない運賃
除外の記載なし
座席指定
無料の記載なし
同行者
記載なし
優先搭乗
記載なし

北米

エアカナダ

エコノミー
+1個・23kg
ビジネス
+1個・32kg
付かない運賃
除外の記載なし
座席指定
無料の記載なし
同行者
一緒にチェックインすれば同じゾーン
優先搭乗
ゾーン2

ユナイテッド航空

エコノミー
個数の記載なし(1個23kgまで)
ビジネス
個数の記載なし(1個32kgまで)
付かない運賃
記載なし
座席指定
無料の記載なし
同行者
同じ予約なら一緒に搭乗
優先搭乗
Group 1

中南米

アビアンカ航空

エコノミー
+1個・23kg(Classic・Flex)
ビジネス
+1個・32kg
付かない運賃
Basic・Light
座席指定
特典に座席指定あり(条件の記載なし)
同行者
記載なし
優先搭乗
あり(番号の記載なし)

コパ航空

エコノミー
記載なし(計算ページで表示)
ビジネス
記載なし
付かない運賃
記載なし
座席指定
Classic以上は誰でも無料
同行者
手荷物は本人だけ
優先搭乗
記載なし(エコノミーは座席順)

中東・アフリカ

エジプト航空

エコノミー
+1個・23kg
ビジネス
+1個・32kg
付かない運賃
除外の記載なし
座席指定
無料の記載なし
同行者
記載なし
優先搭乗
記載なし

エチオピア航空

エコノミー
+1個(重量制は+20kg)
ビジネス
+1個(重量制は+20kg)
付かない運賃
記載なし
座席指定
普通席は誰でも無料
同行者
記載なし
優先搭乗
記載なし

南アフリカ航空

エコノミー
+1個・23kg
ビジネス
+1個・32kg
付かない運賃
記載なし
座席指定
誰でも24時間前から無料
同行者
記載なし
優先搭乗
記載なし

オセアニア

ニュージーランド航空

エコノミー
あり(個数・重さの記載なし)
ビジネス
あり(個数・重さの記載なし)
付かない運賃
記載なし(seat運賃は0個)
座席指定
記載なし
同行者
記載なし
優先搭乗
あり(番号の記載なし)

アビアンカの+1個は、アビアンカで買った航空券で、アビアンカが飛ばす便だけの旅程が対象です。コパ航空も手荷物の個数を計算ページで調べる作りで、本文にはゴールドの個数が書かれていません。タイ国際航空は、ゴールドの追加はエコノミー23kg・ビジネス32kgの1個と表にありますが、Saverは行き先によって預け荷物が0個で、そのときの扱いは書かれていません。ニュージーランド航空とITAエアウェイズも、他社のゴールドの預け荷物が何個になるかは載っていませんでした。

記載なし=その会社の公式ページに書かれていない、という意味です。ルールはどれも2026年10月時点のものです。

預け荷物の追加と、付かない運賃

全体で見ると、多くの会社は個数制です。エコノミーなら+1個・23kg、ビジネスなら+1個・32kgで、重量制の路線では+20kgになります。

ただ、中国国際航空と深セン航空は、ビジネスでも追加の1個は23kgまで。ビジネスだから32kg、とは限らないんですね。

いちばん差が出るのは、預け荷物が0個の安い運賃です。ルフトハンザ、スイス、オーストリア、ブリュッセルの4社は、ヨーロッパ内のBasicやLightだとゴールドでも付きません。中南米のアビアンカも、BasicとLightには付かない決まりです。

反対に、エーゲ航空とクロアチア航空、LOT、TAPは、いちばん安い運賃でも+1個が付きます。シンガポール航空も、Liteに+20kgです。

付かない 付く いちばん安い運賃では いちばん安い運賃でも ルフトハンザ・スイス オーストリア・ブリュッセル ヨーロッパ内のBasic・Light アビアンカ Basic・Light エーゲ航空・クロアチア航空 LOT・TAP +1個 シンガポール航空 Liteに+20kg
安い運賃でゴールドの追加が付くか(2026年10月時点)

ユナイテッドの手荷物のページには、他社のゴールドの1個の重さ(エコノミー23kg、ビジネス32kg)は載っていますが、何個まで無料かは書かれていません。Basic Economyの規約には、ゴールドなら機内持ち込みの手荷物を持てて、最後の搭乗グループにもならない、とあります。預け荷物の個数は、乗る前に無料手荷物の計算ページに路線と運賃、ステータスを入れてみるのが確実です。

成田空港の駐機場に止まるユナイテッド航空のボーイング787。白い機体に青い尾翼
成田で出発を待つユナイテッドの787

座席指定・同行者・優先搭乗

こちらは「記載なし」がぐっと増えます。他社のゴールドの特典に座席指定を挙げていたのは、アビアンカだけでした。ただ、いつから、どの席まで無料なのかは書かれていません。

48時間前 シンガポール エバー 36時間前 LOT 24時間前 南アフリカ 非常口は除く 出発 ゴールドかどうかに関係なく、誰でも無料で選べる時間
チェックインが始まると無料で席を選べる会社(2026年10月時点)

そのかわり、チェックインが始まると誰でも無料で席を選べる会社があります。シンガポール航空とエバー航空は48時間前、LOTは36時間前、南アフリカ航空は24時間前からです。中国国際航空とタイ国際航空は、前方や非常口の席は買う形で、中国国際航空で無料になるのは自社のPlatinumだけでした。

優先搭乗は、ユナイテッドがGroup 1で、ANAやルフトハンザ、スイス、オーストリア、ITAはGroup 2です。ほかの多くの会社は、自社の会員の優先搭乗は書いていても、他社のゴールドが何番目に乗れるかまでは書いていません。

同行者も同じグループで乗れると書いてあるのは、ルフトハンザとスイス、エアカナダ、ユナイテッドくらいでした。手荷物の追加が同行者にも付くと書いている会社は見つからず、エア・インディアとコパ航空ははっきり「本人だけ」です。

ルフトハンザ・スイスのBasic・Lightは対象外

いちばん引っかかりやすいのが、ルフトハンザ・グループ(ルフトハンザ、スイス、オーストリア、ブリュッセル)のヨーロッパ内の安い運賃です。2026年3月に加盟したITAエアウェイズは、手荷物のページに他社のゴールドの追加が書かれていません。

ヨーロッパ内の運賃基本の預け荷物ゴールドなら
Economy Basic0個追加なし(有料)
Economy Light0個追加なし(有料)
Economy Comfort・Flex1個23kg2個(23kg)
Business1〜2個32kg+1個32kg

スイス航空の手荷物のページにも「Economy BasicとLightでは、ステイタス会員でも追加の預け荷物はない」とはっきり書いてあります。0個に+1個は付かない、という作りです。

長距離線のLightは「カウンターで申し出れば1個無料」

ややこしいことに、長距離線(たとえば日本からヨーロッパ)のEconomy Lightは扱いが逆です。ルフトハンザとスイスでは、ゴールドならカウンターで申し出たときだけ1個が無料になります。

  • 長距離のEconomy Lightゴールドは1個無料(カウンターで申し出たときだけ)
  • Premium Economy Light・Business Light2個目が無料(同じくカウンターで)
  • 先にネットで買うと無料にならず、料金がかかる
  • 対象外の路線エジプト・イラン・イラク・イスラエル・ヨルダン・レバノン・シリア発着

つまり、「念のため事前に荷物を買っておこう」とすると、かえって損をするわけです。無料になるのはカウンターで申し出たときだけなので、これは知らないと本当にやってしまいそう!

ただ、同じグループの会員プログラムの比較表には「Lightは長距離も含めて、どのステイタスでも追加なし」と読める注もあって、ページ同士で書き方が食い違っています。長距離のLightで乗るなら、手荷物のページを手元に残しておくと、カウンターで話がこじれたときに見せられて安心です。

スイス航空のEconomy Lightで有料だった話

冒頭の話をもう少しくわしく書きます。2026年10月、プラハからチューリッヒで乗り継いでリスボンまで、スイス航空に乗りました。

  • 便LX1489・LX2082 プラハ→チューリッヒ→リスボン
  • 運賃預け荷物の付かないEconomy Light、4,042コルナ(約29,400円)
  • 預け荷物運賃には含まれない
  • 筆者ANAのSFC(スターアライアンス・ゴールド)

前の晩には、スイス航空から「便が混んでいて機内の棚に余裕がないので、規定サイズの機内持ち込み手荷物はプラハで無料で預けられます」というメールが届いていました。これを見て、スーツケースも無料で預けられるものだと思っていました。

プラハ空港のカウンターでは、スーツケースの預け入れに追加料金がかかりました。そのときのやりとりは、私には冷たく感じられました。

スイス航空の機内の入口の壁に、Welcome、Willkommen、Bienvenue、Benvenuti、Bainvegniの文字とSWISSのロゴ
LX1489の入口(2026年10月)

あとで決まりを読むと、カウンターの案内そのものは決まりどおりでした。2区間ともヨーロッパ内で、ヨーロッパ内のEconomy Lightは預け荷物0個。ゴールドの+1個は付きません。前の晩のメールは、8kgまでの機内持ち込みサイズの手荷物の話だったようです。

決まりどおりとはいえ、もう少し言い方があったんじゃないかな、とは今でも思います

  • もし長距離線のLightだったらカウンターで申し出れば1個無料だった
  • もしTAPのDiscount運賃だったらゴールドで+1個(23kg)が付いた
  • 同行者の分どの運賃でも、ゴールドの追加は付かない

同じリスボン行きでも、スイス航空で行くかTAPで行くかで、荷物代がまるで変わります。ヨーロッパ内で荷物が多い日は、運賃の安さだけで選ばないほうがいいなと身にしみました!

TAP・シンガポール航空は逆に手厚い

TAPはDiscount運賃でも+1個

TAPポルトガル航空は、ゴールドなら「どの運賃でも」+1個です。エコノミーとエコノミープライムは23kg、ビジネスは32kg。預け荷物0個のDiscountやBasicでも付きます。

TAPの運賃ヨーロッパ内長距離
Discount0個0個
Basic0個1個23kg
Classic・Plus1個23kg1個23kg
Executive2個32kg2個32kg

ゴールドはこの数字に+1個です。2023年1月にリスボンとアゾレス諸島を往復したTAPの便も、預け荷物の付かない運賃でした。それでも搭乗券には「PREMIUM」の搭乗ゾーンと「FAST/LOUNGE」が入っていて、ゴールドの扱いはちゃんと受けられました(TAPのアゾレス往復の搭乗記)。

トラブルのときはゴールドのカウンターへ

このアゾレス行きでは、リスボン空港で予約が「キャンセル」扱いになっていました。ふつうの窓口で30分くらい説明しても、向こうはひたすら「お金を払ってください」の一点張りで、まったく埒が明きません。

そういえば自分はゴールドだったと思い出して、ゴールド会員が使えるプレミアムのカウンターへ行ってみると、あっさり予約を戻して普通に発券してもらえました。手荷物やラウンジだけでなく、困ったときに話を聞いてもらえる窓口があるのも、ゴールドのありがたいところです。

シンガポール航空は重量制で+20kg

シンガポール航空は、アメリカ・カナダ以外の路線が重量制です。いちばん安いLiteにも+20kgが付きます。

クラス・運賃基本ゴールド込み
Economy Value・Lite25kg45kg
Economy Standard・Flexi30kg50kg
Premium Economy35kg55kg
Business40kg60kg

アメリカ・カナダ発着は個数制で、エコノミー2個23kgにゴールドで+1個です。ただし、この追加はシンガポール航空が運航する便だけ。SQの便名でも、他社が運航するコードシェア便では付きません。

同行者には何が付くか

家族や友人と旅行するときに気になるのが、同行者の扱いです。結論から言うと、手荷物の追加は会員本人だけ。3人で乗っても、ゴールドの+1個は自分の分の1個だけです。同行者にも付く特典は会社ごとに違うので、下の表にまとめました。

会社手荷物の追加ラウンジ優先搭乗
スターアライアンス共通本人だけ1人(同じ便)記載なし
ANA(SFC)本人だけ1人(同じ便)本人の記載だけ
ルフトハンザ・グループ本人だけ1人(別の便でも可)一緒にチェックインした人は同じグループ
ユナイテッド本人だけ1人(別の便でも可)グループ旅行なら全員早いグループ
シンガポール本人だけ1人(同じ日の同じ便)記載なし
エバー本人だけ1人(同じ日の同じ便)記載なし

ラウンジの同伴者は、どこも1人まで。ただ条件が少し違って、スターアライアンス本体やANA・シンガポール・エバーは「同じ便」、ルフトハンザとユナイテッドは「スターアライアンス便に乗る人なら、同じ便でなくてもよい」です。

ANAの優先チェックインも、国際線は本人だけ。同行者を1人連れて行けるのはダイヤモンドです。同行者まで手荷物が広がるのは、ユナイテッドの自社Premier会員(同じ旅程の9人まで)のような、その会社の会員だけの特典になります。

座席指定はいつ無料になるか

ここは期待しすぎないほうがいいところです。事前の座席指定の無料は、スターアライアンス・ゴールド共通の特典には入っていません。ほとんどが各社の自社の上級会員向けで、他社のゴールド(たとえばANAのSFC)にはまず付きません。

成田空港第1ターミナル南ウイングのチェックインロビー。スターアライアンスのマークとFの列の表示、自動チェックイン機
成田空港第1ターミナル南ウイング(2026年8月)

ANAのSFCでも、国際線の有料座席は有料のまま

意外だったのがANA自身です。国際線のエコノミーの有料座席(足元の広い非常口席や、前方の通路側・窓側など)が無料になるのはダイヤモンドとプラチナで、SFCだけでは対象外。プラチナ以上なら、同じ予約か事前に登録した同行者も無料になります。

  • 普通の席予約したときから無料で指定できる(Basic運賃は不可)
  • ウェブで指定できる期限出発48時間前まで
  • オンラインチェックイン出発24時間前〜75分前
  • 国内線SFCも、同じ予約の同行者も優先して座席を指定できる

SFCで国際線の前のほうの席を取りたいなら、お金を払って指定する形です。SFCは2028年4月から2つの区分に分かれる予定で、その話はSFC改定 2028年の記事にまとめました。

他社ゴールドの扱いと、無料で選べる時期

会社他社ゴールド誰でも無料で選べる時期
ルフトハンザ・グループ無料にならないオンラインチェックインで自動の割り当て
ユナイテッド記載なしBasicは搭乗前に割り当て
シンガポール記載なしチェックイン(48時間前)から空席を無料で
ターキッシュ無料にならないチェックイン(24時間前)で自動の割り当て
エバー記載なしチェックイン(48時間前)から普通席・前方の席を無料で
エアカナダPreferred席はパートナー運航便で不可チェックインで無料の割り当て
TAP記載なしチェックインで自動の割り当て

コツはチェックインが開く時刻

他社のゴールドで少しでもいい席を取りたいなら、狙い目はオンラインチェックインが開く時刻です。シンガポール航空とエバー航空は48時間前、ANAとターキッシュは24時間前に開きます。

シンガポール航空は、Liteだと事前の座席指定は有料ですが、48時間前のチェックインからは誰でも空いているエコノミーの席を無料で選べます。エバー航空も、BasicやDiscountで前方の席まで無料で選べるようになります。時刻をカレンダーに入れておくだけで、けっこう違います!

ちなみにスイス航空のときは、座席を指定しないまま、チェックインで決まった席に座りました。Light運賃なので、ゴールドでも事前の指定は無料になりません。

自社の上級会員だけに付く座席の特典

  • ANAのダイヤモンド・プラチナ: 国際線の有料座席が無料(同行者も)
  • ルフトハンザのHON・Senator: 同じ予約の8人まで座席指定が無料(Basic・Lightは除く)
  • ユナイテッドのPremier: Economy Plusが無料(Goldは予約時から、Silverはチェックイン時)
  • ターキッシュのElite・Elite Plus: 普通の席と前方の席が無料、同じ予約の家族も
  • エバーのGold: 足元の広い席を含めて無料

同じ「スターアライアンス・ゴールド」でも、自社の会員かどうかで座席の扱いはかなり違う、というのが調べてみての感想です

搭乗グループ

成田空港31番ゲートの案内表示。UA0838 サンフランシスコ 搭乗中、Group 1、NH7012との共同運航の表示
成田空港31番ゲート。UA838はANAとの共同運航(2026年8月)
会社ゴールドの搭乗グループ同行者
ANA(国際線)Group 2(ビジネス・SFCと同じ)記載なし
ユナイテッドGroup 1(Basicでも例外)エコノミーのグループ旅行は全員早いグループ
ルフトハンザGroup 2一緒にチェックインした人は同じグループ
シンガポールKrisFlyer Elite Goldと同じ記載なし
エアカナダゾーン2(プレエコと同じ)一緒にチェックインすれば同じゾーン

ユナイテッドはゴールドがGroup 1で、ここはかなり優遇されています。2023年9月にグアム線のエコノミーに乗ったときも、グループ1で乗り込めて、客室はまだがらがらでした(ユナイテッドのグアム線の搭乗記)。

スイス航空のときの私はグループ2。ルフトハンザ・グループのゴールドの扱いどおりでした。ANAの国際線は、他社の便から乗り継ぐと、搭乗券にグループが印字されないことがあるそうです。

コードシェア・乗り継ぎはどの会社のルール?

何社かを乗り継ぐ旅程だと、「結局どの会社の手荷物ルールなのか」が分からなくなりがちです。基本はこうなっています。

場面使われるルール
基本旅程でいちばん重要な区間(ふつうは一番長い区間)の会社
その区間がコードシェア便予約した便名の会社(運航会社ではない)
アメリカ・カナダ発着航空券の最初の区間の会社
24時間を超える途中降機そこで区切られる
別々の航空券それぞれの航空券のルール

スイス航空のLX2082もTAPとの共同運航でしたが、LXの便名で予約していたので、スイス航空のルールでした。逆にシンガポール航空は、SQの便名でも他社の運航ならゴールドの追加は付きません。会社によって、便名で見るか運航会社で見るかが違うので要注意です。

ANAで発券した航空券は、無料の手荷物が原則として航空券に書かれた量になります。グアム線に乗ったときの航空券も、ユナイテッドの便なのに、旅程全体の手荷物のルールはANAの規定で決まる扱いでした。ANAの特典で他社のビジネスに乗ったSQ900の搭乗記でも、eチケットの表示を確かめておくのが安心、と書いています。

2026年の加盟社の変化

  • ITAエアウェイズ2026年3月31日に加盟。ゴールドの搭乗はGroup 2
  • アシアナ航空2026年12月16日23時59分(韓国時間)で退会
  • 加盟社の数2026年10月時点で26社、12月17日からは25社

アシアナ航空は、退会したあとはゴールドの手荷物やラウンジが使えなくなります。年末年始にアシアナで韓国へ行く予定がある人は、日付をよく見ておくとよさそうです。

まとめ

スターアライアンス・ゴールドの手荷物は「+1個か+20kg」が基本ですが、0個の運賃に+1個を付けるかどうかは会社しだいです。スイスなどのヨーロッパ内のBasic・Lightは付かず、TAPやシンガポール航空はいちばん安い運賃でも付きます。1個の重さの上限も、航空会社と乗るクラスで変わります。

同行者に付くのはラウンジの1人くらいで、座席指定の無料もほぼ自社の会員だけ。他社のゴールドなら、チェックインが開く時刻を狙うのがいちばんの近道です。

プラハのカウンターでは悔しい思いをしましたが、おかげで決まりをしっかり覚えました。次にヨーロッパ内を飛ぶときは、運賃を選ぶ前に荷物のことを先に考えようと思います。