ミルソンズポイントの岸から見たシドニー・オペラハウスと中心部の高層ビル群
シドニー・オペラハウス(2024年9月)

オーストラリアのETA(電子渡航許可、サブクラス601)は、日本のパスポートで観光や短い出張に行くときに使えるビザです。申請はスマホの「Australian ETA」アプリからで、手数料は20豪ドル(約2,300円)。12か月のあいだ、何度でも入れます。

私はシドニーに行くときに、2024年9月と2026年8月の2回、このアプリで自分で申請しました。どちらも30秒ほどで許可のメールが届いて、拍子抜けするくらいあっさりでした!

アプリに必要なスマホの設定、申請の流れ、あとから直せない項目を、使ってみた感想と一緒に書いていきます。

オーストラリア ETAの基本情報
料金
アプリの手数料20豪ドル(約2,300円)。ビザの申請料はなし
有効期間
12か月(パスポートの期限が先ならそこまで)
滞在
1回の入国で3か月まで、何度でも入れる
申請
Australian ETA アプリ(App Store・Google Play)
結果
ほとんどはすぐ分かる。長くかかることもあるので、旅の手配は許可が出てから
公式
オーストラリア内務省のETA説明ページ(英語)
申請はここから(公式)

オーストラリアのETAは、オーストラリア内務省(Department of Home Affairs)の公式アプリ「AustralianETA」から申請します。ウェブサイトからは申請できません。

iPhone:App Storeで「AustralianETA」を開く
Android:Google Playで「AustralianETA」を開く

似た名前の代行アプリやサイトもあるので、提供元が「Department of Home Affairs」になっているか確かめてから入れてください。

目次
  1. ETAで行ける人と、できること
  2. 申請に必要なもの
  3. アプリでの申請の流れ
  4. 結果と確認のしかた
  5. ETAで気をつけること
  6. やりがちな失敗
  7. 私のシドニー渡航
  8. まとめ

ETAで行ける人と、できること

  • 使えるパスポート日本のほか、アメリカ、カナダ、韓国、シンガポール、マレーシア、イギリスなど
  • できること観光、家族や友人に会うこと、会議や商談のような短い出張。勉強や研修も合計3か月まで
  • できないことオーストラリアの会社で働くこと
  • 申請と許可どちらもオーストラリアの外にいるときに

現地に着いてから慌てて申請、というのはできないので注意です。

どこかの国で有罪判決を受けたことがある人は、ETAではなく訪問者ビザ(サブクラス600)を申請することになります。こちらは観光の区分(Tourist stream)で250豪ドル(約28,200円)からと、ETAよりだいぶ高くなります。

申請に必要なもの

  • 有効なパスポート
  • カメラ付きのスマホ(顔写真とパスポートの写真を撮ります)
  • スマホのNFC(パスポートのICチップを読み取ります)
  • スマホの位置情報サービス
  • メールアドレス
  • 手数料を払うためのカードなど

アプリは無料で、App StoreとGoogle Playにあります。ETAの説明動画もあるので、初めてなら一度見てから始めると迷いにくいと思います。

アプリが使えない人は、ETAではなく、ImmiAccountからほかのビザを申請することになります。

アプリでの申請の流れ

ETAのアプリ申請の流れのイラスト
ETAのアプリ申請の流れのイメージ。イラスト(AI生成)
  1. パスポートを読み取る(名前・生年月日・パスポート番号などが自動で入る)
  2. 自分の顔写真を撮る
  3. 質問に答える(有罪判決の有無、前の名前、オーストラリアでの連絡先など)
  4. 手数料を払う
  5. 申請を送る

パスポートのICチップをスマホで読み取るところは、最初はちょっと緊張しました。スマホをパスポートに重ねてじっと待つと、名前や番号が自動で入ってきます。

手で打たなくていいので、打ち間違いの心配が少ないのはありがたいです。読み取ったあとは、内容が合っているか確かめておきます。

送る前には、名前と生年月日を含めて、すべての項目をよく見直します。ETAが出たあとは、内容を変えられないからです。

家族も1人ずつ申請しますが、同じスマホで申請すれば、まとめて送って一度に払えます。

友人や家族に手伝ってもらうこともできますが、申請する本人がその場にいる必要があります。旅行会社に頼んだときも同じで、本人の顔写真をその場で撮らないと許可は出ません。

ホノルル空港C2ゲートに止まるハワイアン航空のエアバスA330-200
ホノルルからシドニーへのAS851(2026年8月)

結果と確認のしかた

ほとんどの場合、結果はすぐに分かります。私も2回とも30秒ほどでした。入力に間違いがあったり、追加の情報が要ったりすると長くかかります。結果はメールでも届くので、迷惑メールのフォルダも見ておくと安心です。

許可が出たあと

許可のお知らせには、ビザの番号、使える日、条件が書かれています。オーストラリアにいるあいだは、その写しを持っておきます。私はスマホにメールを残しておきました。

夜のシドニー中央駅のコンコース。アーチ形の屋根の下に大きな発車案内の画面と時計、手前に木のベンチ
シドニーに着いた夜の中央駅

ETAの状態は、VEVO(ビザの確認サービス)か、アプリの「Visa check」で確かめられます。パスポートにシールは貼られず、電子的に結びつけられるだけなので、見た目では何も変わりません。

追加の情報を求められたときは、届いた手紙のリンクからImmiAccountで出します。同じアプリで申請し直しても同じ結果になるので、やり直しはしないほうがいいです。

ETAで気をつけること

  • 有効期間許可が出た日から12か月。そのあいだは何度出入りしてもよく、入国のたびに3か月まで滞在できる
  • パスポート申請したパスポートに結びつく。切れたり新しくしたりすると無くなり、取り直し。入国も同じパスポートで
  • 3か月より長く別のビザが要る。ETAの延長はできない
  • 長い滞在・頻繁な入国次の入国で旅の目的を聞かれることもある
  • 着いたら原則は入国カード(Incoming Passenger Card)を記入。対象のカンタス便で案内を受けた人は、電子版のAustralia Travel Declarationを使える場合があります。ICパスポートなら顔認証の自動ゲート(SmartGate)が使えることも
曇り空の下のシドニー・オペラハウスと、手前を走る黄色と緑のフェリー
オペラハウスとフェリー(2026年8月)
シドニー空港の出発エリア。木目の壁にDEPARTURES SYDの文字
シドニー空港の出発エリア(2024年9月)

やりがちな失敗

  • ETAの内容とパスポートが合っていない。搭乗が遅れたり入国を断られたりすることがあり、出たあとは直せません。
  • NFCや位置情報をオフにしたまま始める。どちらもアプリで使います。
  • 許可が出る前に航空券やホテルを予約する。許可が出てから手配するのが安心です。
  • 家族の分も1つの申請に入れられると思う。パスポートに一緒に載っている子どもも含めて、1人ずつです。
  • パスポートを新しくしたのに前のETAで行く。新しいパスポートで取り直します。
  • アプリ以外の、手数料が20豪ドル(約2,300円)より高いサイトで申し込む。ETAの申請はアプリだけです。

特に最後のものは、検索するとそれらしいサイトがいくつも出てくるので要注意です。自分で申請しても数分で終わるので、わざわざ高いお金を払う必要はないと思います

私のシドニー渡航

シドニー空港の搭乗橋につながるキャセイパシフィック航空の機体と、奥に並ぶ尾翼
シドニー空港のキャセイパシフィック(2024年9月)

シドニーには2回行っています。1回目は2024年9月で、キャセイパシフィックで関空から香港経由で入り、6泊しました(シドニー旅行記)。

ハーバーの対岸から見たシドニー・オペラハウスと中心部の高層ビル
1回目に見たオペラハウス(2024年9月)

2回目は2026年8月です。アメリカを回ったあと、ホノルルからハワイアン航空のAS851でシドニーに入り、帰りはキャセイのCX110で香港へ出ました(AS851の搭乗記)。

ETAは2回とも、公式のAustralian ETAアプリで自分で申請し、20豪ドルをApple Payで払いました。2024年は約1,900円、2026年は約2,300円くらいの感覚で、同じ20豪ドルでも円安で少し高くなっています。

許可のメールはどちらも申請から30秒ほどで届きました。2回目は1回目の許可から12か月を過ぎていたので取り直しています。手順も分かっていたので、2回目は本当に数分で終わりました!

フェリーの航跡の向こうに見えるシドニーの高層ビル群とハーバーブリッジの橋脚
フェリーから見たハーバーブリッジ(2026年8月)

シドニーで回った所はシドニー観光5泊の回り方にまとめています。

まとめ

オーストラリアのETAは、アプリでパスポートを読み、顔写真を撮って、質問に答えて払うだけです。2回使ってみて、ビザと聞いて身構えるほどのものではないなというのが正直な感想でした。

ただ、出たあとは直せないので、送る前に名前と生年月日をよく見るのが大事です。アメリカやカナダ、韓国などはビザ・電子渡航認証のまとめに書いています。