サンフランシスコ空港で窓越しに見た駐機場。植え込みの先にTAPポルトガル航空の機体
サンフランシスコ空港で、出発前に窓から見た駐機場(2024年8月)

プライオリティ・パスは、世界の空港ラウンジに入れる会員制のサービスです。日本ではプラチナ級のクレジットカードに付いていることが多いんですが、ここ2年で、使える範囲や回数がカードごとに変わってきました。

私もこれまでに3枚のカードでプライオリティ・パスを登録してきました。ただ、改定のお知らせが来るたびに「また変わるの?」と少しうんざりしています。

そこで、今どのカードなら回数の上限がないか、同伴者は無料か、国内外のレストランやスパは使えるかを比べてみました。海外の空港ラウンジでの入り方も書いておきます。

国内線のカードラウンジは別の仕組みなので、国内の空港ラウンジに入れるカードの記事に分けました。

目次
  1. 2024〜2026年の主な変更
  2. プライオリティ・パスが付くカード別の比較(回数・同伴者・対象施設)
  3. 私がプライオリティ・パスを登録した3枚
  4. 海外の空港ラウンジでの使い方
  5. カードを選ぶときに見るところ(回数・同伴者・国内のレストラン)
  6. まとめ

2024〜2026年の主な変更

時期カード変更
2024年10月三菱UFJニコスラウンジのみ
2025年1月楽天プレミアム年5回まで
2025年4月ダイナース国内はラウンジのみ
2026年12月2日三菱UFJ プラチナ年10回まで

表の「ラウンジのみ」は、空港のレストランやリフレッシュ施設で使えなくなったという意味です。空港ラウンジには今までどおり入れます。

三井住友カード プラチナのデジタル会員証も、国内で無料なのは空港ラウンジだけです(FSなど一部の券種は別条件)。国内のレストランが使えるカードでも、出発3時間以内の搭乗券が要るお店があります。

空港のレストランでも使えるのがプライオリティ・パスのよさだったので、このあたりの変更は正直さびしいです。

プライオリティ・パスが付くカード別の比較(回数・同伴者・対象施設)

「無制限」は、本人が無料で利用できる回数のことです。レストランやスパまで自由に使える、という意味ではありません。

2026年10月29日時点の条件です。同伴者料金は1人・1回あたり。年会費は年会費別の比較にまとめています。

カード本人の無料回数同伴者対象施設
アメックス・プラチナ無制限1名無料ラウンジのみ※1
ラグジュアリーカード無制限35米ドル飲食・スパも対象
楽天ブラック無制限2名無料ラウンジのみ
JAL・JCB プラチナ無制限2,200円国内はラウンジのみ
JALアメックス プラチナ無制限35米ドル※2ラウンジのみ
JCBプラチナ無制限2,200円国内はラウンジのみ
エポスプラチナ無制限35米ドル※2施設別に確認※3
三菱UFJ プラチナ・アメックス無制限※435米ドル※2ラウンジのみ
ダイナースクラブ海外は年10回施設ごとに有料国内はラウンジのみ
楽天プレミアム年5回35米ドルラウンジのみ
アメックス ゴールド・プリファード年2回35米ドルラウンジのみ※1

※1 アメックス発行のプライオリティ・パスは、国内外とも空港ラウンジだけが対象です。レストラン、スパなどは対象外。日本国内では国際線の出発ラウンジに限られます。国内線で使えるカードラウンジの特典とは別です。

※2 三菱UFJニコスとエポスの35米ドルは、デジタル会員証の同伴者料金です。旧会員証は条件が異なる場合があります。

※3 エポスは、公式案内でラウンジ無料と優先レーン対象外を確認できます。飲食・スパの優待案内もありますが、すべてが無料とは限らないため、会員証でログインして対象施設と利用条件を確認してください。

※4 三菱UFJカードは、2026年12月2日から年10回まで無料、11回目から35米ドルに変わります。それ以前の利用は新しい10回の枠には数えません。JALアメックス・プラチナはこの回数改定の対象外です。

レストランやスパも使いたい場合

ラグジュアリーカードは、ラウンジに加えて対象のレストランやスパも利用できます。一方、アメックス、楽天、三菱UFJニコスは、海外でもラウンジ以外の施設を無料で使うことはできません。

JCBとダイナースは、日本国内の飲食・リフレッシュ・休憩施設が無料利用の対象外です。海外は利用する施設ごとの条件を確かめます。同じJALカードのプラチナでも、JCBとアメックスではこの範囲が違います。

「空港ラウンジのみ」でも、ラウンジ内で提供される食事まで対象外になるわけではありません。ここでいうレストランは、ラウンジとは別に登録されている飲食店のことです。

無料回数を超えたときと、同伴者の料金

楽天プレミアムは6回目から、アメックス ゴールド・プリファードは3回目から1回35米ドルです。アメックス・プラチナは同伴者の2人目から、楽天ブラックは3人目から1人35米ドルがかかります。円での請求額は換算レートによって変わります。

ダイナースクラブカードは、海外での利用を4月から翌年3月までで数え、11回目から1回3,500円です。カード本体とプライオリティ・パスで利用した分は合算します。同伴者料金は施設ごとに異なります。

JALアメックス・プラチナは家族会員も申し込めますが、JAL・JCBプラチナの家族会員は申し込めません。三菱UFJの12月からの10回枠は、本会員と家族会員で別々です。

施設の出発便・搭乗券・滞在時間・混雑時の条件もあるので、出発前にカード発行会社の対象範囲と、ログイン後のプライオリティ・パスの施設ページを両方見ておくと安心です。

私がプライオリティ・パスを登録した3枚

登録カード
2023年10月三菱UFJ プラチナ・アメックス
2024年3月アメックス ゴールド・プリファード
2024年12月ラグジュアリーカード ブラック

どのカードも、カードが届いたころにプライオリティ・パスから登録の案内メールが来ています。気づけば同じサービスの会員証が3つになっていて、ちょっと笑ってしまいました!

2024年8月のサンフランシスコ空港では、ターミナル1の「The Club SFO」で出発まで過ごしました。航空会社に関係なく使える共用ラウンジで、プライオリティ・パスの対象にもなっています(アラスカ航空E175 サンフランシスコ→ボイシの搭乗記)。

混み合うアメリカの空港で、座って落ち着ける場所があるのは本当にありがたかったです!

サンフランシスコ空港のラウンジThe Club SFOに置かれたWi-Fiの案内
The Club SFOのWi-Fiの案内

クアラルンプール国際空港のLCC用ターミナル、KLIA2には、プライオリティ・パスで使えるカプセルホテル「Capsule Transit」もあります(KLIA2のカプセルトランジットの記事)。ただし、カード発行会社が休憩施設を対象にしている場合に限ります。アメックス発行など、ラウンジ限定のプランでは使えません。

海外の空港ラウンジでの使い方

プライオリティ・パスで入る流れ(会員証→搭乗券→受付→同伴者はカードに請求)のイラスト
プライオリティ・パスで入る流れ(会員証→搭乗券→受付→同伴者はカードに請求)のイメージ。イラスト(AI生成)
場面どうするか
会員証アプリのデジタル会員証が中心
受付で見せる物会員証と搭乗券
同伴者一緒に受付・無料枠を超えた分は1回ごとに有料
混雑時入れないことがある

入り方は3つあります。アプリのデジタル会員証、カード型の会員証、それから一部のカード会社では決済カードそのものです。

デジタル会員証は、ほとんどのラウンジで使えます。アプリにログインすると自動で発行されることもありますが、発行されないときは、アプリの「カード」タブの手順に沿って会員証原本の情報で有効にします。

ただ、決済カードでは入れないラウンジもあります。それに、JCBのプライオリティ・パスは専用のカードを前もって申し込む方式です。出発前に会員証を用意しておきましょう。

とはいえ、スマホひとつで入れるのはやっぱり楽です。

サンフランシスコ国際空港のターミナル1。Harvey Milk Terminalの文字が入った建物
The Club SFOがあるサンフランシスコ空港のターミナル1

受付で見せるもの

受付では、会員証と有効な搭乗券を見せます。同伴者は本人と一緒に受付で登録します。無料にならない分は1人1回ごとにかかって、プライオリティ・パスかカード会社を通して、登録したカードに請求されます。

  • 定員会員証を見せても、定員によっては入れないことがある
  • 滞在時間ラウンジごとに決まっている
  • 事前予約できるラウンジもある。出発前にアプリのラウンジ一覧で、入り方と予約の有無を見ておくと安心

カードを選ぶときに見るところ(回数・同伴者・国内のレストラン)

  • 年に何回使うか。年2回・5回・10回の上限があるカードがあります
  • 同伴者と行くか。無料になるのはアメックス・プラチナや楽天ブラックなど一部です
  • ラウンジ以外も使いたいか。アメックス・楽天・三菱UFJニコスは国内外ともラウンジ限定。JCB・ダイナースは国内の飲食・休憩施設が対象外です
  • 家族カードでも会員証が作れるかは、カードによって違います

国内線のカードラウンジで同伴者も無料になるカードは、空港ラウンジに入れるクレジットカード(国内線)に書きました。

まとめ

プライオリティ・パスは、どのカードでも同じというサービスではなくなってきました。たくさん使うなら回数の上限がないカード、同伴者と使うなら同伴者が無料のカード、と絞ったうえで、行きたい施設が対象かを確かめるのがよさそうです。

海外の空港で乗り継ぎが長いとき、ラウンジでひと息つけるかどうかで、旅の疲れ方はかなり変わります。

改定が続いてややこしくなっていますが、それでも1枚は持っておきたいサービスです。